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リリなのinボクらの太陽サーガ
閃光
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事でティーダとスバルが唖然とする中、甲高い咆哮を上げたRAYの肩部にマテ娘が乗り、俺も頭部の後ろ側に飛び移る。その直後、狙撃ポイントとして選んだ展望台からマキナの連絡が届いた。

『皆! ファーヴニルが南の湾岸地区にやって来た! 待機してた管理局が交戦しているけど、状況は芳しくない。このままだと数分もしない内に市街地まで進攻される!』

「そうか……マキナ、ここの守りはおまえに託した! ……世紀末世界から続いた奴らとの因縁に、今こそ終止符を打つ。そして未来を取り戻す! 勝つぞ(ベンセレーモス)!!!」

『雄々ッ!!!!』

全員で猛々しく声を上げた直後、俺達を乗せたRAYはここからでも姿が見えるファーヴニルの巨体目指して、沿岸部へと跳躍していく。地面だけでなくビルなどの建物の壁や屋上をも足場とし、ガラスや壁が砕ける程の力で跳んでは次の壁か屋上、地面に着地する。本来のRAYはここまで俊敏なジャンプは出来ないのだが、この魔改造RAYなら難なく出来るのだ。

「しかし遠目で見る限り、ラジエルが奮闘した割にはファーヴニルの外見にあまりダメージが見受けられないな。それどころか水を防護にまとっている……これは想定より手間がかかりそうだ」

『こちらも水を利用する水圧カッターがありますけど、流石に水に水を撃った所であまり効果は無さそうです』

「私の炎で蒸発させるのも出来なくはないのですが、それだと時間がかかり過ぎますね」

「あのさ〜、単に水が無い場所から攻撃すればいいんじゃないの?」

「たわけ。奴は水をスフィア状にまとっておるのに、どこに水が無い場所がある? あの水の防護を打ち破らぬ限り、我らの攻撃もまともに通じんぞ」

ディアーチェの言う通り、湾岸地区の陸地に半分乗り出しているファーヴニルに局員達がありったけの魔法を落としているが、全てが水の防護で弱められており、表皮の硬い防御を突破する事がほぼ不可能になっていた。どうやって突破しようかと考えた時、何かに気付いたユーリが告げてくる。

『あれ……? ちょっと待って下さい、ミッドチルダ中央区のビルから高エネルギー反応が検知されました。あれは……紫色の雷でしょうか?』

「中央区のビル……? あれか」

移動中のRAYの上からミッド中央区の建物を探し、ユーリが指摘したビルを確認する。確かに建物全体から紫の雷が発せられていて、凄まじい閃光を出しながら激しく帯電していた。何とか確認できたビルの上に書かれてあった、恐らく会社の名前であろう文字……それは俺もよく知る企業のものだった。

「アレクトロ社……? 本社があそこにあったのは初めて知ったが、しかしなぜ今になって帯電している……?」

あの企業にはあまり良い記憶が無いのだが……そういえばさっきプレシアがどこか
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