閃光
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しているぞ? ぽけーっと見上げているあの青い髪の少女……あの子は何気に俺の知っている人間だった。
「お〜……」
「ずっと見上げていると首を痛めるぞ、スバル」
「ほぇ? あ、サバタさんだ〜♪」
そう言うなり嬉しそうに駆け寄ってきたスバルに俺は……。
ぺちっ!
「あぅ!?」
軽いデコピンを額に一発打ち込んだ。
「勝手にシェルターを抜け出した罰だ。今頃ギンガが心配しておまえを探しているぞ?」
「ご……ごめんなさい……」
「ちゃんと反省したか?」
「うぅ、反省したよぉ……」
「ならいい、反省したのならこれ以上は怒らない。ところでスバル、クイントやゲンヤがどこにいるか知ってるか?」
「へ? お父さんとお母さん? ん〜っと………………わかんない」
「そうか。知っていれば少し話も出来たんだが……まあいい。とりあえずここは危険だから、スバルはシェルターに戻れ。シャロン!」
シャロンに呼びかけると、狙撃ポイントを探していたマキナの傍にいた彼女がマキナに一言告げてから駆け寄って来る。なお、マテ娘はシャトルの上に登って待機し、ユーリはシャトルの外付け格納庫にあるアレの出撃準備をしていた。
「お待たせ。どうしたのサバタさん……って、あれ? 避難指示が出てるのに、どうしてこの子シェルターの外に……」
「すまないがスバルに付き添って、シェルターの中にいる姉のギンガの所まで連れて行ってくれ。ユーリの準備が終わったら俺達もすぐに行くからそこまで面倒を見られないんだ」
「わかった、責任を持って送り届けるよ。ところでふと思ったけど、サバタさんって何気に子供にたくさん知り合いがいるね」
「ほとんど成り行きだ。しかし……これはある意味好都合かもしれない」
「どうして?」
「まあ、何だ。シャロンもマキナと同じく次元世界の人間が苦手だろう? かと言って今後地球に居続けたとしても接する機会が無いとも言い切れん。それならこの機会に少しは慣れておいた方が良いと考えてな」
「次元世界の人間でも子供なら大丈夫かもって考えた? ……確かに、こんな小さな子供相手にまで抵抗感は抱かないかな」
「だろう? 時間が無いから押し付けている感が強いが、シャロンなら任せられる。頼んだぞ」
「うん、任せて」
「フッ……何なら特技の歌でも披露してみたらどうだ? シャロンの歌声は俺も気に入る程綺麗だし、聞いてると心が落ち着く。もし不安になったら歌うというのも普通にアリだぞ?」
「そういう問題なのかな……? まあ、親密度を深めるきっかけにもなりそうだし、一応検討しておく」
快くシャロンは承諾してくれた傍で、スバルが「おねーちゃん、歌が上手なの?」と訊いていた。本職の人ほどじゃ
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