機動戦士ガンダムSEED編
第22話
[5/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
だけだな。何せオレは、ずっとこの時を待ってたんだから。
「なら、さっさと始めるか。いい加減話ばかりしているのもな」
『ああ。……では、此方からいかせてもらおう…!』
そう言ってラゴゥを駆るバルトフェルドは背中の2連装ビームキャノンからビームを放ってきた。
ジンの装甲はビームを喰らって無事で済む程頑丈には出来ていない。一発でも当たれば致命傷に成りかねない為、次々と撃たれるそれを必死に避けていく。
此方もお返しにいつの間にかビームを撃ちながら砂漠を疾走しているラゴゥに突撃機銃を撃ち込んだ。
だが、そう簡単に当たる筈もなく、ラゴォは銃弾を回避しながら飛びかかってくる。
「くそっ!!」
咄嗟に腕をクロスさせて防御姿勢をとり、ラゴゥは丁度腕の位置に激突した。少し態勢が崩れはしたものの、激突による衝撃に耐えきる事に成功する。
思うような効果が見込めなかったからなのか、ラゴゥはすぐにジンの後ろに飛んで今度は頭部に搭載されているビームサーベルを発生させた。
何とか防御できたと思ったら今度はビームサーベルか!だったらこいつを!!
また此方に接近を開始したのを見て、すぐに腰部からナイフを引き抜く。
先程の激突で崩れた態勢を立て直しながら彼方が近くまで来るのをじっと待つ。そしてラゴゥが此方に切りかかろうと飛び上がった瞬間
「! オラッあ!!」
右手を迫るビームサーベルへ突き出し、その手に握っていたナイフが見事サーベルを受けきった。
左足を後ろにまわし、そこから胴体へと蹴りを放とうとするが──
「何っ!?」
ラゴゥは片方のブースターだけを噴射。機体を半回転させ、その勢いでジンを切り裂こうとする。
──回避は不可能。例え「直感」を使ったとしても間に合わずその胴体を真っ二つにされる未来しか予測できない。
…ここで、終わり、か……?
「──!!」
だが、オレの体は自身の予想に反しその窮地に的確に対応した。スラスターの出力を限界まで上げ、ラゴゥの回転に合わせてジンを動かす。
その行動により、サーベルを接触寸前のところで回避する事に成功し、回転の勢いのままタイミングを見計らってラゴゥからも離れる事ができた。
しかしそれで終わる筈がなかった。コックピット内にアラームが鳴り響き、モニターにジンの胴体の真横の空間をビームが横切っていく映像が映し出された。それを皮切りに次々と後ろからラゴゥの発射するビームが此方に迫ってくる。
「しつこい!!」
一旦距離を置こうとしても追尾してきて全く意味を為さない。そうしてしばらくビームを避け続ける。
一向に攻撃が収まる気配は無く、だったら──と、重斬刀を手に取り、踵を返して
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ