暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
104話:機動六課防衛戦線(中編1)
[5/7]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ぉぉぉぉぉぉ!!」
遂に引かれる引き金。砲台の形をとっていたカードも、ディエンドライバーから放たれたエネルギーに纏わりつき、一つの砲撃として隊舎へと向かう。
叫ぶ士だったが、砲撃は容赦なく隊舎へと向かい、そして―――
爆音と共に、炎と煙が隊舎を包んだ。
「あ…あぁ……」
力なく膝をつくシャマル。当然だ、先程まで必死に守ろうとしていたものが壊れたのだから。
ガタキリバに変身する士も、ただ茫然と煙に包まれる隊舎を眺めている。
「どうだ、これが現実だ」
「………」
「君は弱い。守りたいものも、救いたいものも……全て、壊れる」
「……あぁ、そうだな…俺は、弱い…」
ディエンドの言葉に、士は小さく呟く。煙が立ち上るその場所を見つめ、ただ立ち尽くす。それを見て、エクストラは仮面の奥で笑みを浮かべる。
勝った、奴の心は…折れた。守るつもりだったものが壊れ、奴の戦う意思は…消えた。
彼はそう確信した。さぁ仕上げだ、後はコイツを討ち勝利を収めるだけ―――
「だけど、まだ―――壊れていない」
「……何…?」
だが、士の心は折れていなかった。煙から目を逸らした士は、鋭い眼光をディエンドに向けた。
何故? 守るものはなくなったのに? 奴が戦う理由はなくなったのに? 何故そんな目ができる。
そこでディエンドは気づいた。煙の奥に、何かが見えてきたことに。涙を流すシャマルも、そのことに気づいたようだ。
それは六課隊舎の影ではない。その前にある、まるで壁のような……
「―――な、んだ…あれは…」
煙が晴れ、その全てが見えた。ディエンドはそれを見て、そう吐露した。
そこにあったのは、“甲羅”。オレンジ色に光るそれは、先程ディエンドが放った砲撃―――“ディメンションシュート”が命中したと思っていた場所にあった。
そしてその奥で立つ者が―――
「まったく…これだけは使いたくなかったんだがな〜…」
前に両腕を出し、装備しているその“盾”を合わせることでそれを作り上げていた。
彼はその構えを解く、それと同時に“甲羅”は消えてなくなり、その奥には何処も崩れていない隊舎の姿があった。
「だがまぁ、そんなことも言ってられない状況だかんな…」
「なにを…言っている…! お前は…ッ!」
「おいおい…これ以上の
手札
(
カード
)
がないとでも?」
そう言って士は、ライドブッカーからカードを取り出し、その端を叩いてその存在を主張させる。
そして今カードを取り出したガタキリバの横に、更に五人のガタキリバが並び立つ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ