暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
104話:機動六課防衛戦線(中編1)
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いと言い放つディエンド。


「その程度とは…な」
「このッ…!」


 ディエンドの言葉に、一体のガタキリバが反応。飛び上り攻撃を仕掛けるが、あっさり返され吹き飛ばされる。
 やはりこの程度。君が求めていた力はこの程度なのか?


「世界を守るのではないのか? 自分の大切なものを守りたいんじゃないのか?」
「ッ! なん、で…それを…!?」
「知らないとでも? その力を欲したという事は、そう言うことなんじゃないのか?」


 だが、そんな“ごっこ”遊び程度の力では―――


「何も、守ることはできない」
「ッ!!」


 彼の言葉に声を詰まらせる士、だがそんなことはないと吠える。
 現に士は守ってきた。世界を丸々守ったと言うつもりはないが、大切なものは守れてきた。

 士のいう事は確かではある。そして彼の行動が間接的に世界を守ることに繋がっていた。
 しかしディエンドはそれを否定する。


「では君が“奴ら”に捕まった後、君は誰と戦った?」
「―――ッ!」
「守りたいものを傷つける、そんな事意味がない」
「違う、あれは俺の意思じゃ―――!」


 それでも、とディエンドは言葉を遮る。


「傷つけたことに変わりはない。君がやったことは、もう取り消せないのだから」
「……あぁ、そうだな」


 だけど、まだ俺の手からこぼれ落ちてはいない。
 拳を作りながらそう言うガタキリバを見て、確かになと呟くディエンド。


「だが、君は“弱い”」
「ッ…!」
「そんな君で、これから先守れるのか? 君の手で守りたいものは」


 今この時も、彼らは必死にあがいていることだろう。世界の平和とやらを守ろうと、大切なものを守ろうと。そんな彼らを、君は守れるのか?


「―――あぁ、守るさ。それが俺の…“決意”だ」
「………」
「あいつらも、あいつらが帰ってくる場所も……そのついでに世界なんか救えたら、万々歳だろ?」


 皆必死に戦ってるし、俺だって必死だ。皆守りたいものがあるんだ、当然だろう?
 士の言葉に、ディエンドは沈黙。しかしすぐに言葉を紡いだ。


「だがその決意とやらも、守れなければ意味がない。君は弱い、ただの“ごっこ”では……」
「それでも、俺は…!」


「―――きゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ッ!?」


 ディエンドの言葉に対しガタキリバが反撃に出ようとした瞬間、戦場に悲鳴が木霊する。
 慌てて振り返ると、六課隊舎前に転がる人物が。

 シャマルだ。彼女はディエンドが現れた後も防御に専念していたが、オットーのIS“レイストーム”による攻撃によって、彼女の防壁が突破され吹き飛ばされたのだ。
 その証
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