第二話
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難しいお花や薬草を育ててるって言ってたんだよー?凄いよね!!
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フランはとても子供らしい笑顔で言い切った。
あんな部屋に居たことを今の彼女に聞くのは野暮というものだろう。
「そういや俺とフランのお母さまってそんなに似てるのか?」
聞いてみた。
フランに髪の長さが「今の月華位」と言った辺りで自分を見下ろした。
確かに髪の毛が長くなっていた。大体肘より少し上位かな?てか、何でこんなに伸びてんのに気付かなかったなんて…………。
俺ってまさか鈍感?
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「だぁぁぁぁぁぁ?。やっぱダメぇ?………」
真っ赤な目に悪い部屋。そこで俺は仰向けでベッド転がりだれていた。
俺はフランになったんだ、て事は俺にも程度の能力が使える筈なんだが……………。
ずっと「ギュッとしてドカーン」なんて言い続けても一行に出来る気がしない。
やっぱりまず能力を確認する事から始めた方がいいのだろうか?
もっと勢いで出来る物だと思ってただけに俺の考えの浅はかさが伺える。
天井に右腕を伸ばして、右手を握る。
が、やはり何も起きなかった。
今の俺には、能力を使えないのだろうか?だとすると残念だな。
『─────い。おーい、月華?聞こえるー?』
能力が使えなくてテンション駄々下がりだった所に、フランから呼びかけが来た。
俺がフランとまだ会って無かった時に意識が堕ちる寸前フランの声が聞こえたが、どうやらあれと同じ原理らしい。ま、俺は詳しく知らないがな。
『おう、聞こえる聞こえる』
『うん、大丈夫だね。所で………今の何?』
『……………な、何って?』
『えーと?何だっけ?〈ギュッとしてドカーン〉?え?どうしたの?何かに目覚めちゃった?ねぇ、ねぇ?ねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇねぇ?』
やめろぉぉぉぉぉぉ!!やめてくれぇぇぇぇぇぇぇ!!?俺のライフはとっくに0よ!
今のフランはまだ『ギュッとしてドカーン』を使わないみたいだ。こんなにも俺を煽って来てんだ、間違いない!
俺は壁や天井に向かって何度も「ギュッとしてドカーン」と右手を握りながら言い続けてたんだ、まだ『ギュッとしてドカーン』を使ってないフランからしたら、俺はさぞおかしい奴に見えただろう。
『くっ………くふっ』
うるせえ!笑うな!将来お前も使う(かもしれない)セリフなんだぞ!!
だから笑うな!笑わないで。笑わないで下さいお願いします。
『ふ………ふふっ……。で、な、何なの?その〈ギュッとしてドカーン〉って。ねぇ?何がしたかったの?隠さないで教えてよ??』
う
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