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クルタ
第一章
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きっとした顔で言う。
「容赦しないわ」
「いつもみたいにだな」
「叩きのめしてやるわよ」
「そうしろ、何人か来たら棒があるし俺もいる」
「そんな奴は叩きのめして」
「雑貨全部売るぞ」
「それじゃあね」
 兄妹でこうしたことを話してだった、二人で首都に入った。そしてその街角で敷きものを敷いてそのうえでバザーの様に商いをはじめた。
「さあいらっしゃいいらっしゃい」
「是非御覧あれ」
 二人共まだ十代だが彼等は路を行く人々に売りものを見せてだ、威勢のいい声で宣伝をしてだった。
 ものを次々と売っていった、値切りにも的確に対処した。
 客の一人である太ったおばさんがだ、ハサミを買う時に値切ってもだ。
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