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Unlimited・Oratoria
二話 この牛野郎!
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君、そのまま30層出ても死んじゃうよ?(棒)」

「何故棒読みなんだ・・・」

「うーん、そうだ!幸いにもここにはトレーニング施設がある。それを使って能力を一定まで上げた後・・・」

「後?」

「―――地上まで走り抜ける」

――ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッッッッッ!!??――
俺は自分の注いでいた、お茶か何かの茶色の液体を盛大に噴出す。
まぁ、テューに当たる一歩手前で全て消えるのだが・・・・。
テューは何事も無かったの用に続ける。

「地上に君の住むところを用意できる。しばらくはそこを拠点にしてもらって構わない・・・だけど」

「ゴホッゴホッ・・・・だけど?」

「時々、ここに帰ってきて・・・貰えないかな・・・?」

テューがクッションを抱え込み、顔を逸らしている。・・・・チラチラこちらを見ているのも丸分かりだ。

(なんだ、この極限まで可愛い生き物は・・・ッ!!)

我慢できなくなった俺は、テューに急接近する。それだけでもテューはポカンとした顔になるのだが、更に俺は右手を使って頭を撫でる、撫で続ける、撫でまくる!!
なぜか、テューの顔がトロンと変化していたのは、また別のお話。








トレーニングを続けて、はや半ヶ月。魔力なども特訓により向上が見られる。最初はダガーのようなものしか作れなかったのだが。ロープなども次第に作れるようになり、中層の竪穴を通っていけばすぐに地上近くまでいけるだろう。
―――そう考えていたのだが。
テューが、たまたま30層以下まで入ってきているパーティを見つけたのだ。しかもそろそろ帰ろうと帰路に立とうとしているらしい。なんて好都合なんだ。主人公補正でもあるように思えてきた(主人公です)。
神様が渡しててくれた鏡のようなものに映像が映る。遠くからの映像なので断定は出来ないが、アイズ一行だろう。
まったく、俺の半ヶ月は何だったんだ・・・。







送る準備が整ったので彼を呼ぶ。

「おーい。神無奈ー!」

呼ばれてこちらに来た彼は、やっと外へいけるんだというように笑顔を浮かべている。そっと心を読んでみたのだが、どうも自分では気付いていないらしい。コレが天然(?)というものか?―――一回、彼の中で天然と呼ばれたことはおいておこう・・・。内容を見た限り、あまり誉められたものではないのだと思うから。
といいつつも地面に起動させた魔方陣を起動させていく。

「・・・いってらっしゃい!」

「!!・・・・いってきます!」

彼は満面の笑みを浮かべ、魔法陣の中に消えていった。
それはそうと余韻に浸っている暇は無い。神無奈の監視と宿の詳しい契約を・・・
彼の名前・・・漢字というんだったか?面倒くさいし、こっちにあわ
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