第二十七話
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、やはり本調子ではないのは自分でも分かる。
こんな状況でまた過労で倒れても笑い話にもならねぇし、ここはきちんと休んだ方が良いかもしれない。
「……分かりました、きちんと休ませていただきます。政宗様、くれぐれも無茶はなさいませぬよう」
「分かってる。……それと、景継のことだが……一応この周辺を兵に探らせてるが、見つかりそうもねぇ」
そんな報告を受けて焦りが胸に湧いたのは言うまでも無いが、探しに行くことは不可能だろう。
これから身体を休めて織田攻めの準備に取り掛からなければならない。姉上に手を回す余裕はない。
一体何処へ行ったのか。それは流石に俺にも分からなかった。
無事に逃げ延びてくれているのならば良いのだが。そう願わずにはいられない。
政宗様に横になるようにと強引に布団に押し込められ、横になった途端眠気が襲ってくる。
やはりまだ本調子ではないのだろう。逆らえずに目を閉じたところで、政宗様が少し笑ったような気がした。
「Good night、小十郎」
「……お休みなさいませ、政宗様」
きちんと言葉になっていたか分からないが、それだけを述べるとそのまま眠りに落ちていった。
出来ることならば無事でいてくれれば良いのだが。それだけが気がかりだった。
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