暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
第3話 「気さくな師範代」
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のことを気にしていない……それどころか、真の力を解放した彼女を倒したいと思っているはずだ。
何とかできないものか、と考えながらも着替えが終わった僕は刀を持ってミカヤさんの元へと戻る。
「おや? ずいぶんと難しい顔をしているな」
「まあミカヤさんだけでなくジークとも知り合いになったので。どうにかできないかと思いまして」
「君は人が良いな……まあこの手のことは得てして時が来れば自然と解決するものだよ。無理に話し合う場を作っても逆効果になりかねないだろうからね。だから私とジークのことは、お互いに気にしないでおかないか?」
ふたりと知り合いだとは言っても、僕はあの試合に関わっていない第三者だ。当事者のひとりであるミカヤさんがそれを望むのならば素直に応じるべきだろう。結局のところはミカヤさんとジークが解決すべき問題なのだから。
「分かりました」
「感謝するよ……それにしても、君はジークのことは呼び捨てにするんだね。私のことはミカヤとは呼んでくれないのに。何だか妬けてしまうよ」
「え、えっと……別に深い意味はないですよ。ただ彼女がそう呼んでほしいって言ったからそうしているだけで」
「ほう……では私も呼び捨てにしてもらおうかな。いやこれではジークと同じになってしまうか……よし、それに加えてもっと砕けた口調で話してもらうとしよう」
「あのー年上相手にそれはちょっと」
「君と私はそれほど年齢は変わらないだろう。それにこちらが良いと言っているのだから気にしなくていい」
いや、そういう問題じゃなくてですね……ミカヤさんは自分のことをそう高く評価していないかもしれませんけど、僕からすればとてもお綺麗な人なわけで。さらに詳しく正直に言ってしまえば、見た目も僕の好みのタイプなんです。
そこに年上ということが加わってるわけですから……呼び捨てとか砕けて話すというのはハードルが高すぎます。
「さあ、試しに私のことをミカヤと呼んでみるといい」
「今は本当に勘弁してください。今すぐにはとてもじゃないですが無理です」
「やれやれ……そんなんじゃ好きな子が出来たときに告白できないぞ」
「もう……いい加減にしてください。いつまで経っても鍛錬が始まらないじゃないですか」
というか、これ以上今の話題を続けたら僕の精神が持ちそうにない。だって僕は今までに彼女とか出来たことがないから……。
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