暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第69話 敵は人類最強
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う事も有りましたね。しっかりと有言実行をしているランス殿も 見事です)」

 行動や言動は兎も角、ランスの株が 解放軍内で上昇気味なのだ。……勿論、女性陣の軍人達には まだまだストップ安だが。

「(ランスは、魔人を挑発して、更にへろへろになった所を襲おうとしただけだし……)」
「(はぁ…… 全く。ガキね。ガキ)」

 真実を知っている組はというと、こちらも口を噤んでいる。正直疲れが取れていない、のだ。連戦に次ぐ連戦、そして 何よりも相手は魔人とガーディアン。実際に、激闘をしたという訳ではないが、精神は張り詰めており、消耗も激しかったのは事実だった。

 ……大切な人が危なかった。いろんな意味で危なかった、と言う事実も拍車を掛けていたのだ。

「まぁ〜、ランスの言う事だしなぁ? 話半分ってとこにしとかねぇと」
「流石ミリさんですかねー。判ってますです」

 ミリとトマトはいつもどおり。空気読む様な事はせず、いつもの自分だ。

「コラ! 聞こえているぞ! 今度はお前たちをへろへろにしてやる!」
「お? イイぞ。戦闘に出てなくて、鈍っていた所だ。相手になるぜ」
「むむむ……!! そろそろ、ミリにも大丈夫な筈だ! ハイパー兵器を持つ、オレ様がいつまでも、負けている筈がないのだ!!」

 根拠のない自信を持ったランス。こんな朝っぱらから、ミリとの一戦を開始するようだ。

「はぁ……、ミリも無茶は……でもないか。戦いに比べたら」

 ユーリは、ミリを見つつそう呟く。
 勿論周囲には気づかれない様な大きさの声でだ。

 彼女が最近本当の戦線から外れている。まわりには判らない程度に離れている状況を判っているのは、ユーリとロゼの2人だけだ。

 ヘルマン軍との戦いでは必ず連れて行く、と言うのを条件として、今回のハイパービル。魔人との一戦には離れてもらったのだ。……烈火鉱山での戦い、そして サテラの襲撃。常人よりも遥かに消耗しているから。
 今は、ロゼの秘蔵のアイテムもあり、安定はしている様だが、まだ安心は出来ない。

 そんな時、ミリは こちら側を見て、軽くウインクをした。その目を見ただけで判ると言うものだ。『心配するな』と言っているのが。

「あーー、お姉ちゃん! 私も行く〜〜!!」
「ガキはいらん」
「ミルにはまだ早いって」
「ぶーぶー!」

 一緒について行こうとしたミルがつまみ出されてしまった。
 いつもの彼女なら、ぶーたれたまま 諦めるのだが、今回は違う?

「なら、見て学ぶ〜〜っ! 私も、お姉ちゃんの様にエロ格好よくなるもんっ!」
「まぁ、見て学ぶ、か。それくらいなら、なぁ?」
「がははは! なーら、妹の前で、完膚なきまでに負かせてやるわ!」
「おお? 言ったな。まぁ 精々
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