暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
第2話 「最強の少女は人見知り」
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わけで……あかん、今すぐでもここから立ち去りたい。けどそんなことしたらキリヤくんに失礼やし。ウチはいったいどうしたらええんや!
「えっと、大丈夫? まだ体調が悪いんなら寝てても構わないけど」
「ううん、大丈夫! ご飯も食べたから凄く元気になったよ。今すぐにでもトレーニングしたいくらいに。というか、いつまでもここに居座るのも悪いし、ウチそろそろお暇する。今日はほんまにありがとな。今日のお礼は今度必ずするから待っといて!」
あまりのテンパリ具合にウチは早口で捲くし立てると、キリヤくんの返事を待たずに部屋から飛び出す。
食べ終えた食器をそのままにして帰るんはあれやと思ったけど、それ以上にこのままあの場所に居ったら何か致命的なことをやらかしそうで危ないと思うたんや。
――今度会うときまでにどうにかしとかんと……髪色とか名前の響きとかミカさんに近いものがあるからお礼の品とか相談したいけど、ウチはミカさんに合わせる顔あらへんし。となるとヴィクターあたりに頼るしかあらへんよな。
「キリヤくん、ちゃんとお礼はするから待っとい……」
全て言い切る前に腹の虫が鳴り響く。さすがに行き倒れるほど空腹だっただけに先ほど食べた分だけでは足りなかったらしい。もしもあの場に留まっていたならば、今の音を聞かれてしまい……キリヤくんの性格を考えると何かしら追加で出してくれるに違いない。
「危機一髪やった…………また倒れるわけにもいかんし、どこかで腹ごしらえしよ」
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