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大統領の日常
本編
第四十一話 首都戦9
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々が、たった1度の核攻撃で命を落としたのである。


■長門


全員無事のようだな・・・

核爆発の後、私たちは陸から少し離れた洋上で再集結をしている。
特に深海棲艦は艦隊ごとに散らばってしまったようで、集めるのが大変なようだ。
向こうの、なんといったか。たしか戦艦水鬼だったな。向こうも向こうで苦労しているようだな。

私の隣にいる霧島の2番砲塔の砲身の先に金剛がくくりつけられているように見えるのは気のせいだろうか。よく見ると比叡と榛名までいるようだ。
姉妹内の事にはできるだけ関わりたくはないな。某レズ雷巡の事が軽くトラウマとしてよみがえってくる。あの時はすごかった。レズだめ絶対とか言った提督が40門の魚雷の雨を受けて、提督がゾンビのような姿で私の部屋に助けを求めてきたあれはとても怖かった。
・・ん?私のトラウマって提督がゾンビ姿で現れたことがトラウマなのか?某レズ雷巡は関係ない気がしてきた。

ついさっきまでは提督の生死が不明だったから張りつめた緊張感で満たされていたが、さきほど入った通信で提督が生きているということを聞いて、皆の表情は和らいでいる。

提督が指揮をとれない状況なので、今は最上位のハイドリヒとかいう中将が指揮を執っているようだ。
提督室で何度も顔を見たことがあったが、いかにも胡散臭そうなやつで、気に入らなかった。金剛や加賀たちにも聞いてみたが、皆一貫して信用ならないという意見だった。でも提督は何かとやつを頼りにしているらしい。だから私たちもできるだけちゃんとした対応をしている。

大和から通信が入ってきた。
集結完了したか。
・・・ん?戦艦水鬼から通信?

・・・・なに!?



■フリッツ・ヨーゼフビッテンフェルト


「・・・では、支援する必要はないと?」
『そうだ。皇帝派軍も貴族派軍も核攻撃でほぼ壊滅している。加えてわが軍も甚大な損害を被っていてよそに手を貸してやれるほどの状態ではない』
「しかし、ここで皇帝派に恩を売っておけば後々役に立つのではないか?」
『貴族派が第二第三の核攻撃を行わないとも限らん、そのような危険なことをするよりも今は自分たちの安全を確保することが重要だろう』
第二第三の核攻撃か・・・、貴族の奴らならやりかねんな。やはり自らの安全を確保する方が先か。
「了解した。こちらも艦隊が整い次第、周辺の警戒を行う」
俺がそういうとハイドリヒは頷いて再び口を開いた。
『それと、本国から増援が来るようだ。ケーニッツ元帥が直接指揮を執ってこちらに向かっている』
実動部隊総司令官自ら率いてくるとは、大統領の身を案じているというのはわかるが、今本国では防衛戦の真っ最中だ。総司令官が離れてしまって大丈夫なのだろうか。
『到着は大体18日後だ。それまで我
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