暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
第1話 「始まり? を告げる朝」
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女に対して嫌悪感といった負の感情を抱いているわけではない。ただ……彼女は次元世界10代最強の称号を持つ少女なのだ。緊張感を覚えてしまうのは仕方がないだろう。
 というか、それ以前に女の子を背負うことが不味い。
 僕は異性と話すだけで極度に緊張するタイプではないが、気軽に異性に触れられるタイプでもない。エレミアさんは露出の多い服装をしているわけではないけど、それでも女の子らしい柔らかさは伝わってくるわけで。女の子と交際したことがない僕には刺激が強いと言える。

「いやいや……おかしなことを考えるな。これは助けるためにやっている行為なんだ。それ以上でもそれ以下でもない」

 そう自分に言い聞かせて自宅に向かって歩き始める。エレミアさんが少しでも意識を取り戻してくれたならば、そのへんで何かしら買って食べさせる。または知人の家まで送るといった手段も取れるのだが、現状では完全にその望みはないようだ。
 ……はぁ。……生活が変わっていきそうだとは思ったけど、こんなことは望んでないんだけどな。もしかしてこうなるようにあの子が何かしたんじゃ……。もしそうなら凄く文句を言ってやりたい。
 このように背負った少女に意識が向かないようにしながら、僕は自分の家に向かって1歩1歩進んでいくのだった。



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