『失望』
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とにかく死にたくなるほど痛かった。
大袈裟では無い。
本当に息が出来なくなるほど苦しくて痛かった。
アソコが熱くてヒリヒリしてて血まみれで、膨れ上がってたし裂けていた。
『めっちゃ気持ちよかったわぁ。次からはちゃんと優しくしたるけん。すまんのぉ』
返事など出来ない。
できれば今すぐ此処で死んで欲しい。
此の時、失ったのは処女だけでは無い。
世の中の景色の色さえ失った。
生きてく意味すら解らない。
僅かに在った光さえ見失った気がした。
もう、人間として、女として、堕ちるとこまで堕ちた気がした。
汚れたこんな体は何の意味も持たない固形物だと思った。
『諦め』の気持ちも大きくなった。
一度汚れたものはキレイにはならない。
血液に混じって白いドロドロのモノを見たとき、胃の中には何もない筈なのに緑の物体が逆流してきた。
そして、暫く涙が止まらなかった。
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