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魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
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」
「理由を聞いてもよいか?」
理由か……まあ隠すことでもないし、隠したところでこの子が本気になればバレることか。
「理由はいくつかある。まず最初に転生する世界がVividだからかな。僕が知る限り、確かVividはリリカルなのはの中でも命懸けって感じじゃなかったから」
「まあそうじゃな。だが可能性はゼロではないのだぞ。力があって困ることはなかろうて」
「確かにそうだね。でも人はそれぞれ能力が違う。だからこそ、同じ《最強》という言葉でも人によって形は異なると思うんだ」
神のような存在であるこの子からすれば、最強の魔導師としての力も最強ではないのかもしれない。無論、今の僕にとっては想像を絶する力なんだろうけど……でも。
「だから僕としては自分なりの《最強》を手に入れたい。原作に介入するにしても、自分だけの力でやったほうが実感があるしね。それに大会に参加して勝利を収めたとしても、努力もせずに手に入れた……それも他人からもらった力で勝ったとしても僕は嬉しいとは思えない。……でも衣食住とかに関しては手助けしてもらえるとありがたいかな」
「……あは、うはははは! カッコいいこと言ったくせに最後情けねぇ。そこは全部自分ひとりでどうにかしろよな!」
「いやー……そうしたいんだけど、そこまでこれから行く世界に詳しいわけじゃないし。ひとりでどうにかしてるとまたバイトのし過ぎで死んじゃうかもしれないから」
素直に言うと少女はこれまで以上に大きな声で笑う。いや、笑い転がっていると言った方が正しいかもしれない。空中だけでなく地面にまで移動範囲が及んでいるので見ていて鬱陶しくあるほどに。
「オッケー、オッケー、少年の考えは大いに理解したよ。こちらの都合で多少弄る部分もあるかもしれないが、可能な限り君の要望どおりにしよう。話に出てなかったデバイスに関しても、君の身の丈に合ったものをプレゼントさせてもらうよ」
「ありがとう、助かるよ」
「おいおい、まだきちんと転生出来たわけじゃないのに礼は早くないか。転生してみたら要求どおりになってない可能性だってあるんだぜ?」
「それは否定できないけど、どちらにせよ転生した先で君に何か言うことはできないだろ」
まあこの子の耳には届く可能性があるけど……癪に触るようなことを言って裁かれるのはご免だ。
「言うことは可能だと思うがね……もう少し話していたい気持ちもあるが、あまり時間を掛けすぎるのもあれだし、このへんでお別れとしよう」
そう言うと少女は上空に腕を掲げて気持ちの良い音を指を使って鳴らす。このような時に定番なのは落下なので、視線を上に向けるフェイントかとも考えた。が、体を光が包み始めているあたりどうやら違うらしい。
「ちゃんと送り
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