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魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
プロローグ
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出来るなんてテンション上がる! みたいな反応があるもんだぞ」
「じゃあ聞くけど、僕はよくあるように何かしらの手違いで死んだのかな?」
「うんにゃ、少年に限っては何のミスもしてない。今回の転生に限っては……まあ神の気まぐれってやつだね」

 なら今挙がったようなやりとりは必要ないはずだよね、と視線で尋ねると少女は高らかに笑い声を上げる。

「あっはっは、そうだな、そのとおりだ。いやー適当に選んだけど少年は当たりの部類だなー。よし、ならばどんどん話を進めようじゃないか。次は転生の定番、特典を決めるぞ! あっ、言い忘れてたがリリカルなのははリリカルなのはでも少年が転生するのはVividだからそこんところよろしく。ちなみに特典の数は3つだ!」

 ……うん、そっかVividなんだ。リリカルなのはにVivid編があるのは知ってたけど、正直に言うと内容はあまり知らない。主人公がなのはって子じゃなくてヴィヴィオって子になってることとか、魔法というよりは格闘系でその大会を勝ち上がる感じみたいなことは知ってるけど。

「さあさあ特典は何にする? 化け物じみた魔力か? それとも超優秀なデバイスか? はたまた銀髪オッドアイのイケメンになりたいか?」
「うーん……ちなみにだけど、何も特典がない状態の僕って魔力とかはどれくらい?」
「そうだなー……魔力とかはあまりないし、生粋の《魔導師》としては大成しないだろうな」

 なるほど……まあ僕らしいといえば僕らしいか。
 そういえば、少し前に読んだライトノベルに魔力の量は生まれた時に決まっていて上下することはない。また魔力の多い人間はそれに等しい重い運命を背負っている、みたいなことを書かれていたっけ。それは案外合っているのかも知れないな。
 リリカルなのはの世界では魔力量とかがどうなるか知らないけど、少なくとも僕のような人間に主人公が背負うような運命があるとは思えない。となれば

「ほらほらーどうする少年? 最初はあまり特典とか与えるつもりなかったけど、話してるうちに気に入ったから凄い能力だって与えてやるぞ。最強の魔導師だってなれちゃうぞ」
「そうだね……せっかく魔法のある世界に行けるのなら魔法は使ってみたい。……でも、特典をもらわなくても何かしら魔法が使えるのなら僕は特典は要らない」

 上機嫌ではしゃいでいた少女が凍ったように止まる。徐々に動かされた表情には困惑が強めだが期待も混じっているかのような複雑な色が現れた。このような顔をするということは、宣言どおり読心は行っていないようだ。

「本気で言ってるのか? 特典がなければ少年は凡人……いや魔導師としての才能で考えれば弱者の部類に入るのだぞ。それなのに最強になれるチャンスを手放すというのか?」
「そうなるね
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