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魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
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のは好きだった。二次創作の類も読んでいた時期はあるし、この子が言いたい転生の意味は理解できる。……ということは
「もしかして……君は神様だったりするのかな?」
「お、話が早くて助かるね。けど神様だとは言えないかなー、人によっては悪魔にだって映る存在だろうし。少年にはうちはどちらかといえば悪魔に見えてそうだしねー」
「…………」
「うわぁ、そこで無言だなんて肯定してるようなものじゃん」
今のところで何かしら言っていたとしても、心を読まれてしまえば嘘を付いたことが明白になる。かといって素直に肯定する気にもなれない以上、無言で返す以外の選択肢なんて僕にはなかったと言える。そのことを分かっていながら、あえて今のような発言をするだけにこの少女は性質が悪い。
「まあどうでもいいけど」
「……いいんだ」
「そりゃーそんな小さなこと気にしてたら神とか悪魔って呼ばれる存在としてダメでしょ。というわけで話を進めるぞ。少年、君には《魔法少女リリカルなのは》の世界に転生してもらうぜ!」
急にテンションが上がってるけど……そこには触れないでおくことにしよう。
それにしても、魔法少女リリカルなのはの世界か……とあるカードゲームではこの作品のデッキを組んでいたし、少し前に劇場版のDVDを借りて見たような気がする。
だから……うん、漠然とは覚えている、漠然とは。
簡単に言ってしまえば、《魔法》に関わると危ない目に遭いそうな作品だったはずだよね。見るべきポイントというか、こういう考え方をすべき作品ではないんだろうけど。でもやっぱり自分がその世界に行くとなると色々と考えるわけで……。
「他の世界にしてほしいなんて言っても聞いてあげないからな。うちの今の気分は《魔法少女リリカルなのは》一択、それ以外はありえない!」
「うん、構わないよ。元々言うつもりもなかったけど」
冷静に思い返してみたけど、僕はここに来る前は高熱を出して床に伏せっていた。合併症も引き起こしていたのかかなり衰弱していたし……一人暮らしをしていたから多分そのまま命を落としてしまったんだろう。
創作物では……今僕の立場に居るのは、神様がミスをしてしまって運命が変わって死んだ人だ。でもおそらく僕は普通に死んでしまった人間だろう。施設育ちで学もあまりなかったし、手に職もなかったから毎日必死でバイトの掛け持ちして生活していたし。
何で僕が転生の対象になったのかは分からないけど、何であれもう一度僕として生きることが出来るのなら礼を言うならともかく、文句を言うのは間違いだろう。ならば彼女が悪魔という認識は消すべきか。
「……何かそこまですんなりと受け入れられると萎えるなぁ。普通は転生の話の前に自分は何で死んだんだよ!? とか、転生
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