暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第203話 闇を封じる光
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だろう。

『パパとお兄さんは大丈夫、なんです。どんな強い敵が来たとしても、負けませんっ! だって、だって……』

 ユイは、ゆっくりと、そして力強く宣言した。これ以上ない理由を。

『パパとお兄さんですからっ!!』

 ユイの言葉に、頷くのは玲奈、そして 病院側にいる明日奈だ。

「「うん、そうだよね」」

 端末のマイクに唇を付けるようにして、そう囁き返す。
 姉妹の声が、其々を通して伝わる。ユイにとって大好きなママと姉の声。2人の姉妹にとって 大好きなユイの声。
 訊こえるだけで、力になる。……安心、できるんだ。

「……本当に、ありがとうございます。坊ちゃんと、出会ってくれて」

 綺堂の眼には、うっすらと浮かぶ物があった。

 これまで、隼人と共に今までを過ごしてきた。

 力の限り、彼の為を想って、愛情を注ぐ様に。……今は亡き 両親の代わりに、ずっと 見守り続けた。だけど、それでも できる事には限界があった。
 
 隼人が経験してしまった悪夢。心的障害(トラウマ)。それを拭い去る事は出来なかった。

 そんな隼人を助けてくれたのが、彼女達、そして 皆だったから。



 そして、2人は隼人が眠る部屋へと到着した。その身体には沢山の装置が取り付けられており、心電図も耐えずに記録をし続けている。
 隼人は、ただ眠っている様に思える程 澄んだ表情をしていたのだが、時折 息が荒くなっているのにも気づいた。そして、額には若干だが汗も滲んでいる。
 
 それは、あまり見ない光景だった。だが 見た事はある。……SAOの世界で、見た事はある。

 つまり、もう見る事のないであろう表情だ。

「りゅ、……隼人君は、今はどうしてるんですか!?」
「あちらを、ご覧下さい」

 綺堂が小型の端末に手を伸ばし、操作したと同時に、モニターが表示され、映像が映し出された。

 表示された映像はALO内で皆と観ていた中継と全く同じものだった。

 上部左に、ガンゲイル・オンラインの無骨なロゴ。その隣には、細長く『第三回バレット・オブ・ばれっつ本戦バトルロイヤル! 独占生中継中!』の文字だ。

 ここまでは、ALO世界での映像と全く同じだった。だが 違うのは この飛ばされている映像は、マルチ視点の多元中継画面ではなく、個人を大きく映している。
 
 二分割のみされており、映し出されているのは、両方とも夜の砂漠。そして、4人のプレイヤー。

 1人は、全身を闇より深い黒の戦闘服に身を包み、長く黒い髪を風になびかせている小柄なアバター。そして、そのアバターと対峙しているぼろぼろのマントに身を包んだ赤い眼のアバターだ。

 玲奈はあのアバターは見覚えがある。何故なら、つい先ほど あ
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