第3章 リーザス陥落
第68話 ジオの町の異変
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ていたが、クルックーが励ました。淡々と言う言葉だったけれど、セルにとっては、自分よりも遥かに上の存在であるクルックーの言葉だから、くるものがあるのだろう。
「ぐむ、ムカつく最後だったが、兎も角、オレ様のモノを取り返した事実は変わらんからな。一先ずは許してやろう! 下僕!」
ランスはユーリの方を見ながらそう言う。多少の悪態については十分予想していた事でもあり、軽く流そう……としていたのだけど、反応するのは自分自身ではなく、女性陣。
「ランスは何もしてないじゃない!」
「……此処の悪をなんとかしなきゃって思うのは私だけかしら?」
先頭に立っていうのは志津香とかなみ。いつも通り。
「馬鹿者! オレ様のスーパーな必殺技をかましただろうが!」
「あっさり躱されたくせにっ!!」
「盛大にした割に、ほんと格好悪いし」
ぎゃいぎゃい!と言い合っているランス達。ほんといつも通り。
「やれやれ……、もういいだろ? とりあえず戻ろう。ここにはもう用はない」
ユーリもいつも通りに苦言とため息を吐きながらそう言う。
暫くランスと言い争っていたかなみだけど、聖武具シリーズが全て揃った事実を噛み締めた様で。
「ああ……、これでリーザスに行ける」
漸くここまでこれた事に、安堵しつつ、これからの事に気を引き締め直していた。そんなかなみの肩に手を置くのは志津香。
「ええ。……話によればこれがあればカオスを手に入れれるのね。頑張ろう、かなみ」
「うん。ありがとう……志津香」
かなみはわずかに滲んだ目元を拭いながら笑っていた。
「がははは! これでオレ様のエロティカルハイパー兵器 カオスが手に入るのだな!」
ランスもどうやら話を聞いていた様で、そう言って笑っていた。……勿論。
「何わけのわからない事言ってんのよ」
「ランスのモノじゃ無い!!」
「ネーミングセンス、ぜんぜん無いですかねー」
全員から口撃を受ける事になるのだった。
もう、何言っても少しばかり続きそうだったから その間、ユーリは他の男性陣のもとへと向かった。
「清、リック。お疲れ様、だ。ありがとう」
「何を……礼をいうのは私の方です。ユーリ殿」
「それに、オレとしては戦い足りない気はするな。ガーディアンとも魔人とも手合わせする事が無かったからな」
ユーリの言葉を聴いて其々が返す。
口々にそう言う皆の表情はやはり安堵感は出ていた。まだ山は多いだろうが、これまでで一番の山場を無事超えられたのだから。
「清、バグ達を倒すのも結構タイヘンだっただろ?」
「……まぁ、な。オレの知るバグとは似ても似つかんものだったから」
清十郎は珍しく苦笑いをしていた。
異
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