第3章 リーザス陥落
第68話 ジオの町の異変
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んだんだ。……バレスやハウレーン、エクス、リックには何度言っても聞いちゃくれなかったから諦めたけど。あまり畏まられるのは得意じゃなくてね。オレは ただの冒険者だから」
「むぅ……それは申し訳ない。これは性分でして」
「僕も同様です」
「自分もそうですね」
「もも、申し訳……」
口々にそう謝罪をもらうが、それ程のものではない。
「いやいや、構わないよ。心構えの問題だし。だから、メナドの事も…… ああ、そうだな」
ユーリは、メナドの方を向いた。
「こう言う場で以外なら、良いよ。……ああ、勿論だが、メナドも無理してるというなら、それも別だ」
「あ、そ、そんな! 無理なんかしてないよっ!……判った! いや 判りました。ユーリ殿っ!」
「ん。OK」
メナドは弾けんばかりの笑顔でそう答えていた。
「(……志津香さん達がいなくて良かったかもしれませんね。つかれている上に、こんな光景を見せられたら)」
真知子は、メナドを見ながら、そして恐らくはメナド程ではないが、好感を持っているであろう、ハウレーンを見ながらそう思っていた。
因みにハイパービル組で、ここに参加しているのはリックのみ。
清十郎は、町の警備に言っていて、女性陣は休息。ランスは……シィルと、とまで言っておこう。夜も遅いと言う事で小人数で報告には来ていたのだ。
「(ぅぅ……、ふ、増えていくよぉ……)」
やや、目を潤わせてるのは優希。いつか真知子がしてくれた占いが此処まで的中してしまった事で、かなり悄気てしまっている様だ。……新たに占ってもらおう、もしくは占おうと思ったが、所謂パンドラの箱に手をかける様で、出せなかった。
優希のその直感は正しかった。
――……この後の数年間。彼には様々な出会いと、そして多くの想いが待っているのだから。
〜技能?紹介〜
□ 鈍感
習得者 ユーリ(現時点のみ)
その名の通り、他人の好意(恋する女性限定)に ま〜〜ったく気づいていない様子の事。
ユーリの場合はロゼの影響……と言う事もあるが、……まぁ 身も蓋もないが、所謂 主人公の特権みたいなものである。
因みに、鈍感の後ろに《超》がつく事も多々有り。
という訳で、その技能はLv.3である。
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