第3章 リーザス陥落
第68話 ジオの町の異変
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、と言う事。
「……モンスターも道中では出るんだ。後衛組も警戒をしておけよ
女性陣達が、きゃいきゃいと言い合っている(はしゃいでる??)のを見たユーリは再び苦言を呈するのだった。
そんな風に言ってくるユーリを見て、更にガクッ! と肩を落としてしまう(様に見える)3人。
「はぁ……」
「むむむむ、負けたくないですが、これは無理げーと言う奴じゃないですかねー……? 先が長く感じますです」
「ぁぅ……」
志津香とかなみは、トマトの様に言葉を発した訳じゃないが、気持ちは同じだろう。っと言うか、何度も思っていることだから。
「ほんっとにもう、あの超鈍感は」
「あはは………」
志津香が、『超鈍感』とかいてバカと読む彼の本名は『ユーリ』。そう言っているものの、志津香の顔はどこか晴れやかな部分が出ている様だ。
「(……ほんと、良かった。無事で……)」
結果的には、またまた相手が増えた……という感じになってしまったが、人外との全面戦争に比べたら、まだ良い方だ。いくらユーリが強くたって、人間なのだ。無事じゃ済まない事もあり得る。
――ユーリが、今前を歩いている彼の背中が見えなくなってしまう、見れなくなってしまう様な事に比べたら。断然良い。
「……うん」
かなみも、同感の様子で頷き、笑っていた。
「がんばるですよー!!」
トマトは、険しい道のりと理解しつつも、全〜然っ諦める様子もなく ただ気合を入れていたのだった。
〜レッドの町〜
日もすっかりと陰り、辺りを黄金色から、闇に染める空になったが、一行はハイパービルからレッドの町まで無事に帰還する事が出来た。帰りの道中、それなりにモンスターは出たものの、肩透かしをくらい、疼いてしまってる戦闘狂やリーザスの死神と言うオーバースペックも良い所の布陣で、全くと言っていいほど、中間、後衛には出番が無かった。何処か呆れたり、苦笑いしたりと、色々な感想がある様だが、その詳細は割愛する事にする。
それよりも、今はジオの町についてだ。
「……こんな短期間で、それ程の兵士達が集められたと言うのか? ジオに」
戻った所、リーザス解放軍の司令本部で強ばった表情を見せるのはユーリだ。
ジオの町の攻略に関しては何処まで進んでいるのかの確認と、無事に聖武具を揃える事が出来た事の報告をする為に来たのだが、想定外の事態だった。
「ええ。……密偵の話ですが、信頼性はあります。本日の夕刻より、『ジオの町にヘルマン占領軍のほぼ全兵力が揃いつつある』、と」
ユーリの言葉に返すのはエクスだ。情報戦を得意とする彼の情報だ。信憑性はかなり高い。
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