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ウイングマン バルーンプラス編
2 反撃開始!
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てキックを放った。
真正面から腹部にアオイの、左右から胸部に美紅と桃子のキックが命中した。
その勢いでバルーンプラスは吹っ飛ばされ、ステージ上の壁にぶつかった。
ドーン!
大きな振動がデパートの屋上に響いた。
そして粉塵が舞い、その中から、黒い影が立ち上がった。
「えっ!?」
アオイ、美紅、ももこは絶句した。
あんなにフラフラだったのに、まだ立ち上がる力があったのか……
3人は身構えた。
粉塵が収まるとそこには立ち上がったバルーンプラスの姿があったのだ。
「貴様の生乳、気持ちよかったぞ」
アオイを指差して、そう言い残すとバルーンプラスは爆発した。

「もう! いやらしいんだからっ!」
アオイは顔を真っ赤にした。
戦いの終結に、ギャラリーから歓声が上がった。
アオイたちは安堵し、喜びがあふれてきた。
ウイングマンがいなくてもプラス怪人をやっつけることができたのだ。
3人も強く自信を持った。
そして、ギャラリーもスタンディングオベーションで、このショーのフィナーレを讃えた。
そして、3人もその歓声に応えた。
3人は勝利に酔いしれていた。
そして、完全に今の自分たちの格好を忘れていた。

ギャラリーの声援に一通り応えると、3人でハイタッチをしようとした。
向かい合った瞬間、否が応でも相手の姿が目に入った。
その瞬間、自分たちが今、どんな恰好なのかに気づいた。
一糸まとわぬ全裸だったのだ。
「いや〜ん、見ないでえ〜」
3人ともステージ上で恥部を隠してしゃがみこんだ。





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