2 反撃開始!
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見てるの〜っ!?」
美紅は泣きそうになった。
次にバルーンプラスはアオイに刃を向けた。
しかしこれも作戦だった。
アオイを攻撃すると見せかけて、また美紅に攻撃を仕掛けてきた。
「きゃっ!」
しかし、ここは美紅も注意していた。連続して狙ってくるとまでは考えていなかったが、狙われても大丈夫な覚悟はしていたのだ。
さすがに今度、スカートを消されてしまっては、パンツ一丁だ。
こんなに多くの人の前でそんな姿を晒してしまっては、清純派の美紅としてはダメージは計り知れない。
それでも、今のアオイと同じ状態に近いが、美紅のパンツはコスチュームではなく、完全に私物、自前なのだ。さすがにその恥ずかしさはレベルが違う。
ただ、アオイは今、胸を晒して戦っているわけだから、コスチュームの問題どころではないのだけれど。
バルーンプラスのパンチが空を切った。
美紅は必死だった。
バルーンプラスは下半身辺りを狙ってきたのだ。
美紅の下のコスチュームはプリーツスカートだ。桃子のタイトスカートとは違ってひらひらと舞って広がる分、敵からは狙いやすかった。
逆に言えば美紅にとっては、かなりの危険を伴っている。あの手に当たっただけで、コスチュームが消去されてしまうのだ。そこに細心の注意を払いながら攻撃をかわさなければいけなかった。
慎重にバルーンプラスの攻撃の先を読みながら必死に応戦していた。
一方、アオイはストレスを抱えていた。
胸を晒してまで攻撃に出たのに、バルーンプラスは逃げるばかりで致命傷どころか一撃を与えることすらできていないのだ。
追いかけるのに集中して自分が胸を大衆の前に晒していることも気にならなくなってきてはいたが、いい加減に決着をつけないと、との焦りもあった。
それにバルーンプラスは完全に狙いを美紅に定めていて、アオイの相手はしてくれない。
しかし、それは逆を言えば、今の状況がバルーンプラスにとってピンチの状況だからこその対応だとアオイは考えた。
「ここで一気に攻撃を仕掛けて、速攻で終わらせてやる!」
美紅も、しばらく応戦すると少しだが攻撃ができるようになってきた。
まだ荒いが、これに精度が加わってくれば、さすがにバルーンプラスもつらくなってくるのは明らかだ。
普段ならそうでもないが確実にダメージが効いている。アオイ、桃子の攻撃に正確さが増して来れば、やられるのも時間の問題だった。
だからこそ一番動けない美紅に攻撃の対象を定めていたのだ。
しかし、うまくいっていない。
そこで、バルーンプラスは作戦を変えた。
アオイが攻撃してくるのを見計らって、急遽、攻撃の矛先を変えたのだ。
ターゲットにされたアオイは完全に予想外の展開だった。
咄嗟に避けはしたが、バルーンプラスのパンチが、パンツの横をわずかに掠ってし
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