1部分:第一章
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てそれで」
「わかりました。それでは頂きます」
「ではそのように」
こうして男と法師は共に男の家の中で食事を採ることになった。炉端を囲んで雑穀の中に野菜を色々と入れた雑炊を食べていた。この時代は米はそうそう食べられるものではなかったのである。食べるといっても大抵は玄米であった。庶民はもっぱら雑穀を食べていた。その雑穀の雑炊を食べつつその中でまた話をするのであった。
「実はですね」
「ええ」
その雑炊を食べながら男が話をしてきた。
「最初はごく普通の琵琶法師が来たのです」
「琵琶法師がですか」
「ええ。それが実に変わった法師でして」
そう法師に対して説明する。
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