第3章 リーザス陥落
第66話 サテラの思惑
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た言葉。家を建てた事、アレも大変、だったよね? とても楽しかったけどさ! あ、それに僕が上げた……初めてのプレゼント。そして、ローラがくれた僕にとっての宝物。なんでも答える事、出来るよ」
そこまで ウーが言った所で、ローラはウーの身体に飛び込んだ。
もう、疑う筈がない。この人は紛れもない。ウーなんだとわかったから。
「う、、ウーくん、ぅっ あ、会いたかった、会いたかったの……あい、た……か……」
涙を流しながら何度も呟いた。『会いたかった』と。
「……これからはさ、もうずっと君と一緒にいるよ。離さない」
抱きしめるローラの後ろ髪を撫でながら、リスはそう言っていた。
この場にいる者達全員が2人を祝福していた。……あぁ、勿論ランスは除いてだ。つまらなそうに、鼻をほじっていたから。
その中でも、特に 何度もローラの説得を試みていたメナド、ハウレーンは目頭を熱く、そして赤くさせていた。
「……本当に、良かったです。2人とも、とても幸せそう……」
かなみも、思わず貰い泣きをしそうになったが、なんとか涙はこらえる事が出来た。
こらえる事が出来た理由は……、感動を、羨ましさで覆ったから。普通の恋愛を強く憧れているかなみだったから。
「……そうね。うん。良かったじゃない」
志津香も例外ではない。
死んだと想っていた相手との再会は、自分にも経験があるのだから。……こんな熱い抱擁と口づけは無かったけど。
「愛する2人は結ばれるべきですかねー。当然ですです」
トマトもうっとりとしながら2人を見ていた。
その2人を自分に置き換えて。ペペがいたら、このシーンを写真に残してアイコラして、とか一瞬考えたけど、それは幾ら何でもダメだろう、って事で頭から削除。
「真の愛が、リスさんを導き、そして 困難を乗り越え2人は結ばれました。……神も祝福してくださるでしょう。……勿論、私個人としても、本当に微笑ましい事です」
セルも、両手を組み祈りを捧げた。
純血は神に捧げた身とはいっても、セル自身も女の子だ。愛する2人を見て、心情的にも、一女の子として祝福してあげたいと思っていた。
「ふぅ、良かったですね。軍人として、一般人に手を掛けるのは反対でしたから」
「……何はともあれ、だな。……だが、呑気なものだ。今の状況をわかっているのか?」
リックも安堵し、清十郎は頷いていはいたものの、苦言を付け加えた。それでも、穏やかな表情をしているから、そこまでは思っていないのだろう。
「だぁぁ! キサマら、いつまでイチャイチャとラブコメしてるのだ! それより、どうだ!ローラ! オレ様の言ったことは本当だっただろうが!」
当然、ランスはこんな場面をずっ
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