暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第66話 サテラの思惑
[9/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
た言葉。家を建てた事、アレも大変、だったよね? とても楽しかったけどさ! あ、それに僕が上げた……初めてのプレゼント。そして、ローラがくれた僕にとっての宝物。なんでも答える事、出来るよ」

 そこまで ウーが言った所で、ローラはウーの身体に飛び込んだ。

 もう、疑う筈がない。この人は紛れもない。ウーなんだとわかったから。

「う、、ウーくん、ぅっ あ、会いたかった、会いたかったの……あい、た……か……」

 涙を流しながら何度も呟いた。『会いたかった』と。

「……これからはさ、もうずっと君と一緒にいるよ。離さない」

 抱きしめるローラの後ろ髪を撫でながら、リスはそう言っていた。

 この場にいる者達全員が2人を祝福していた。……あぁ、勿論ランスは除いてだ。つまらなそうに、鼻をほじっていたから。

 
 その中でも、特に 何度もローラの説得を試みていたメナド、ハウレーンは目頭を熱く、そして赤くさせていた。

「……本当に、良かったです。2人とも、とても幸せそう……」

 かなみも、思わず貰い泣きをしそうになったが、なんとか涙はこらえる事が出来た。
 こらえる事が出来た理由は……、感動を、羨ましさで覆ったから。普通の恋愛を強く憧れているかなみだったから。

「……そうね。うん。良かったじゃない」

 志津香も例外ではない。
 死んだと想っていた相手との再会は、自分にも経験があるのだから。……こんな熱い抱擁と口づけは無かったけど。

「愛する2人は結ばれるべきですかねー。当然ですです」

 トマトもうっとりとしながら2人を見ていた。
 その2人を自分に置き換えて。ペペがいたら、このシーンを写真に残してアイコラして、とか一瞬考えたけど、それは幾ら何でもダメだろう、って事で頭から削除。

「真の愛が、リスさんを導き、そして 困難を乗り越え2人は結ばれました。……神も祝福してくださるでしょう。……勿論、私個人としても、本当に微笑ましい事です」

 セルも、両手を組み祈りを捧げた。
 純血は神に捧げた身とはいっても、セル自身も女の子だ。愛する2人を見て、心情的にも、一女の子として祝福してあげたいと思っていた。

「ふぅ、良かったですね。軍人として、一般人に手を掛けるのは反対でしたから」
「……何はともあれ、だな。……だが、呑気なものだ。今の状況をわかっているのか?」

 リックも安堵し、清十郎は頷いていはいたものの、苦言を付け加えた。それでも、穏やかな表情をしているから、そこまでは思っていないのだろう。

「だぁぁ! キサマら、いつまでイチャイチャとラブコメしてるのだ! それより、どうだ!ローラ! オレ様の言ったことは本当だっただろうが!」

 当然、ランスはこんな場面をずっ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ