第24話 崩れ逝く 幕府
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慶応3年、徳川にとって大事件が起きた。
いわゆる「大政奉還」である。
幕府より朝廷へと政権が遷った歴史的大事件。
これにより事実上徳川幕府は崩壊した。
その歴史的事件を起こしたのが後藤象二郎であり、その裏には坂本龍馬がいた。
が、幕府が青息吐息になった事件がある。
それは第2次長州討伐だった。幕府は完膚なきまでに長州に敗れ去った。
長州と薩摩が手を組んだのである。
幕府はよもや薩摩は長州と手を結ばないとたかおくくっていた。なにせ、薩摩と長州には数々の因縁がある。特に第一次長州征伐の時は薩摩の活躍により長州は大打撃をうてたのだから。が、薩摩と長州はあっさり手を結んでしまったのだ。
これにより、長州は息を吹き返し、連戦連勝。幕軍は敗走するしかなかった。
特に目覚ましい活躍をしたのが、奇兵隊の高杉晋作。
薩長同盟にも暗躍し四境戦争においても結核の体を圧してまでの活躍だったが、大政奉還を見ずして命を落とすことになる。が、その日を待っていた男が一人いた。
そして、その後、坂本龍馬は数多くの人物に命を狙われることになる。
「ふふふ、龍馬め。私が徳川の息の根を止めてやろうと思ったが、余計なまねをしおって。まぁ、よい、私の目的は徳川など取るにたらぬ」
その男の横には、死んだはずの高杉晋作、その人の顔があった。
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