ターンEX−4 光の結社とアカデミア−??−
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ていい、だから今すぐ答えろ!お前、それに遊は三幻魔をどうしたいんだ?あいつらの力だけじゃ世界はどうにもならんことぐらいはお前らだってわかってるはずだぞ」
富野の言葉は真実である。彼は転生者狩りであり、それゆえ必然的に世界を揺るがすほどの力を持ったカード、身もふたもない言い方をすれば原作におけるボスカードもあらゆる次元で何度も見てきている。確かに三幻魔はGX世界においてかなりの力を持った世界を揺るがすカードではあるが、原作を知るユーノや元転生者狩りの遊がわざわざ狙おうとするうまみは少ない。どうせ労力をかけるならば、まだ世界に隠されているより見返りの大きいカードがまだまだあるからだ。
にもかかわらず、この2人は三幻魔に何らかのこだわりを見せている。その理由を知るため、彼はわざわざこの世界に直接問い詰めに来たのだ。
その質問に対し、しばし何かを思い出そうとするかのように目を閉じて考え込むユーノ。富野がじっと見ていると、みるみるうちにその顔が真っ青になっていった。
「そうだ、こうしちゃいられねえ!急いで再封印しねえと面倒なことになる!」
「はあ?おいおい、俺にわかるように説明……」
「三幻魔の固有能力だよ。思い出せ、影丸理事長はなんで三幻魔を手に入れようとしてた?」
「はぁ?カードの生気を吸い取って……そうか、持ち主に若さと永遠の命!!」
ようやく何が言いたいのか分かったようで、富野も表情が変わる。なんでこんな簡単なことに気づかなかったのだろう、と自分で自分を呪う。
「ご名算。遊にとって必要なのは、世界を手に入れるほどのスケールを持ったカードじゃねえ。なにしろそれが目的なら、わざわざ封印されたカードに頼らなくてもデュエリストとしての実力と転生者狩りとしての知識だけでおつりがくるレベルだからな。考えてもみろ、確かにこの世界にはヤバいカードが山のように眠ってる。だがな、その中でも『持ってるだけで確実に』不老不死を保証するような代物がいくつあると思う?確かに三幻魔それ自体はそこそこ止まりかもしれねえ。だけど、その副産物が厄介極まりないんだ」
「三幻魔はあくまで目的じゃなくて手段に過ぎない、ってことかよ……!確かに永遠の命なんてものがあれば、いくら俺たちが狩ったとしてもまたどこかの世界で生き返る」
「もっとも、その先どうするかはまだ決めてないらしいがな。俺もついさっきまでは斎王のために三幻魔を集めて持っていこうとしてたから、少なくとも封印の解放までは利害が一致してたってわけだ。胸糞悪い話だけどな。ぐだぐだしてる暇はねえ、行くぜ!」
「けっ、偉っそうに言いやがって、元はといえばてめえも一緒になって撒いた種じゃねえか!」
ぶつくさ言いながらも、すぐに三幻魔のうち2体が封印された場所にむけて走り出す富野。空間移動は転生者狩り
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