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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターンEX−4 光の結社とアカデミア−??−
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った。

「待て!シャドー・インパルスは同名モンスターを呼ぶことはできないはずだぜ!」
「……ああ、やっぱり残念だな、これは」
「なに?」
「俺を倒したお前に勝つために、死ぬ気で手に入れた新しい切り札だったんだが。俺とレッド・デーモンズの進化を、まさかこんなつまらん相手に使うことになるなんてな」
「一体、何を呼ぶ気……」

 そう問うユーノの声が途中で止まった。火柱が完全に消えてついにその全貌を露わにしたそのドラゴンは、確かにシルエットだけならば元のレッド・デーモンズ・ドラゴンによく似ていた。だが、その全身はいたるところに古傷を負ったのか、生々しい傷跡のような筋模様だらけになっていて頭の角も1本が途中から無残にもへし折れている。そして何よりも目を引く右腕は肘から先の部分が全体的に骨のようなもので覆われていて、単純に打撃の威力を高めると同時に耐久力を上げる役にも立っているようだ。

「俺の、いや、俺たちの手に入れた新たな力のシンクロモンスター……赤き王者の研磨の果てに、紅蓮の鼓動が天地を焦がす。力持ち得ぬ臆病者に、戦う価値など微塵もない!レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト!」

 レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト 攻3000

「な、このカードは……」
「もうお前にできることはねえよ。スカーレッド・コクーンの効果ももう使わねえ。俺のターン、ドロー………スカーライトは1ターンに1度、コイツ以下の攻撃力を持つ特殊召喚された効果モンスター全てを破壊したうえで1体につき500のダメージを与えることができる。受け取りやがれ、アブソリュート・パワー・フレイム!」

 真っ赤な炎がユーノの視界いっぱいに広がり、ダメージ・コンデンサーの効果で特殊召喚された時の魔術師がドロドロに溶け崩れていく。

 ユーノ LP500→0





「……はーあ、つっまんねーの。んで?とっとと洗いざらい全部吐いてもらおーか」

 地面で伸びているユーノの体を、見かけ以上の怪力を発揮し片腕で首根っこ引っ掴んで無理やり起き上がらせる富野。2、3度ほど揺さぶってみると、ようやく反応があった。

「う……」
「む。おう寝てんじゃねえこの野郎、起きろ起きろ」

 さらに容赦なく揺さぶると、さすがのユーノもどうにか目が覚めたようだ。

「……なんだ、るっせーな。放しやがれ」
「おう。ほらよ」

 宙づりにした状態からいきなり手を放したのだから、必然的にユーノの体は重力の法則に従い地面に叩き付けられる。それでもなんとか最低限の受け身だけは取り、頭の代わりに打ち付けた背中をさすりながら起き上る。

「えー……ちょっと待てよ、えーっと……ああ、色々思い出した。世話かけたな、これは貸しにしておけ」
「んなもんどうだっ
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