第3章 リーザス陥落
第65話 ハイパービルでの再会
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。圧倒的な大きさの建造物の中にいると言うのに、その外にまで発せられる気配、殺気。ここからの激闘を予感させるのには十分すぎるだろう。
「んなもん、とっとと倒してしまえば良いだけなのだ」
「おう。期待してるぞ? ランス」
「当然だ。オレ様の奴隷をさらった罰として、S○X100連発、アヘアヘの刑にしてやるわ!」
ランスは大股で歩きながら入っていく。
何だかんだと言いながらも、シィルの事、相当気にしているのだろう。ユーリは軽く笑うと、ランスの後に続き。
「……行くぞ」
チラリと後ろを振り向き、仲間達にそういった。皆が其々頷き、其々の得物、剣を杖を刀を、其々が確認していた。
ゆっくりとハイパービル内部へと入る一行。
ランスはもう既に中に入っており、『遅いぞ、馬鹿者!』と苦言を言っている。少しは慎重と言う言葉を覚えてもらいたいモノだったが、直ぐにその考えを思考から消去した。
「ランス。止まれ」
ユーリの視界に映ったのだ。
……その先にいた者の姿を。リックや清十郎も同様だった。其々の剣に手がかかる。
「っ……!」
かなみも、視力に関してはこの中でもトップクラスだ。薄暗いビル内部でも、しっかりとその姿を、身成を確認できた。間違いなく、あの時の女、魔人だと。
「ぴ、ピリリとくるですかね……」
今回ばかりは、ある意味ではムードメーカーとも言えるトマトも押し黙った。嫌な汗が流れ、そして緊迫する空気も感じられた。今回が初邂逅だ。
ここまでの威圧感とは想像出来てなかった様だ。
サテラがゆっくりとこちら側へと歩み寄る。丁度、外の灯りがビル内に照らした位置にサテラが来た時、全員が完全に視認した。
「……サテラ」
志津香も杖を握り締めた。
『あの時の様にはいかない』と強く自分に言い聞かせる様に。
「あら、弱いみなさん。一応、約束通りに来てくれたの事はサテラ、嬉しいわ」
笑いながらそう言うサテラ。
その言葉を聞いてランスはサテラの方へと向き直すと。
「おい! 生意気な小娘! シィルを返してもらうぞ!」
「……くすっ」
「それじゃ、聖剣と聖鎧を持ってきたのか? ……それに、し、指定したオトコも一緒に。じゃないと、サテラ、彼女は返さない」
「ふん! 誰がお前なんかにやるか! この前は寝ぼけてて、不覚を取ったが、今日はそうはいかないぞ! S○X100連発の刑だ!」
ランスは、盛大にそう宣言。
身体が大きい為、ランスの後ろにいた何人かをサテラは完全に視認していなかったようだ。その目的の、指定した男も居る事をわかってなかった様だ。
「ふん。サテラにまだ歯向かうつもりなのか? お前らは。お前らなんかがたばになったってサテラに敵う訳な
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