第3章 リーザス陥落
第65話 ハイパービルでの再会
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、動かすのは問題無いようだ。
「よし! さっさと53階へ行くぞ!」
「ダメよ。ランス。このエレベーターじゃ、52階までしかいけない」
「罠か……? いや、そんな事をしてもあまり意味はないだろう。1階位なら対してからわないし」
ユーリは色々と考える。リックも同様だ。
「待ち伏せの可能性は十分に有り得ます」
「そうだな。心理的に言えば、52階、つまり一番53階に近い場所に行くだろうと考える。……そこに罠を、と言う可能性も高い」
1〜52階まで移動できるエレベーターだ。
だから、サテラの言葉を忘れて、考えると52分の3の確率で遭遇するだろう。おまけに退去しようがないこの狭い空間で。文字通り一網打尽にする罠がある、と言う考えも否定は出来ない。最悪サテラ以外にも他にいる可能性も。
「馬鹿者、考えるまでもない! 52階だ。52階。ボロだが、それで我慢してやる!」
ランスが勢いに合わせて決定。
「我慢なんかしなくてもいいんじゃない? ランスは歩いて上まで上がったら」
「馬鹿が! んな無駄な事誰がするか!」
「なら、さっさと行くの! 考えなしに話の腰をおらずに」
ランスが決定したのに、渋々とエレベーターに乗る。全員が乗ったところで、エレベーターが上へと動き出した。パネルに表示されている数字がどんどん上がっていく。そして、51階に差し掛かり、更に少し上に上がった所で。
「ん」
ユーリが非常停止ボタンを押した。
“ガコンっ!”と言う音と共に、エレベーターは沈黙する。
「おいコラ! 何をするのだ。 このオレ様の偉大な舌を噛むところだったではないか!」
ランスがモンクを言っていたが、とりあえず、何も言わずにした事を侘び。
「まさか、階層の中間、51.5階を狙って降りるとは思ってないだろ?」
ユーリはそう言うと、ゆっくりと閉じられたエレベーターの扉に手をかけ、力尽くで、ゆっくりと開いていく。
リックも意図に気づいた様で、片方の扉を担当し、清十郎が開いたら、直ぐに確認できる様に目を凝らした。少し開いたその先には52階と51階の入口が見えており、51階の方には誰も待ち伏せはなく。
「52の方は見えづらいな」
やや、低かった様で清十郎はそう答えた。そこで。
「私が偵察に行きます。身軽ですので、任せてください」
かなみが名乗りを上げた。
まだ、52階までは少しばかり距離がある為だ。仮に、52階で待ち伏せをされていて、エレベーターでそのまま行ってしまったら……とは考えたくない。大きな機械だから、少しだけ動かす!等と言う微調整もできそうにない。
「……わかった。危険だと、判断したら、直ぐに戻ってこいよ」
「頼むわ。かなみ。……気をつ
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