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遊戯王ARCーX 〜波瀾万丈、HERO使い少女の転生記〜
二十話 ー復讐のダーク・ヒーローU、ですー
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主人の危機を察し、デスガイドが優希への下へと駆けつけた時には、既に敵の攻撃宣言が行われ、敵へトドメを刺さんと流星の如き一筋の光が夜空を裂き、優希目掛け急降下していた。

それを無感情に見つめる優希は、度重なるダメージによりボロボロで、ポニーテールに纏められていた栗色の髪もほどけ、無造作に肩へと垂れ下がっていた。

「……っ??……ッ??」

ボロボロになった優希を見て、一瞬邪まな気持ちが芽生えるが今それを解放させてしまえば、今まで数々の誘惑に耐えてきた自分の努力が水泡になるッ??、とギリギリで自分を律することに成功する。


「……ヤバッ!」

状況把握や、欲望の制御に時間を取られている、数秒の間に破壊の閃光はすぐそこまで迫っていた。
流石に弱った少女を破壊光線染みた攻撃を食らわせるわけにはいかないと決起し、棒立ちの優希を抱き込むようにして、攻撃範囲を逃れようとする。

「っ……ぁぁ??」

直後、背中を火で炙られたかのような激痛とソリッドビジョン(幻影)では発生し得ない衝撃が襲いかかる。
だが、デスガイドは激痛に苦悶の表情を浮かべるも腕の中にいる少女を抱きしめ、攻撃の余波からその身を庇う。

「……はぁはぁ、大丈夫、ですか?」

「です、がいど……?」


安否を確かめる為、声をかけると優希は焦点の合わない瞳を向けられ、困惑気味に名前を呼ばれる。

(そ、その表情は……反則ですよ??)

その姿にときめきを覚えて、手を出してしまいそうになるが今ヤッたら全てが台無しになると心に刻み込み、己を自制する。
だがデスガイドがそんな事をしている間に、優希は既に満身創痍の体を無理やり起こし、立ち上がる。

「っ!優希さん??」

「大丈夫、……まだ闘える」

「っ!……ゆうきさん」

そう言うものの立ち姿はフラフラとしていて酷く危なげない。やめてください??と言いかけるが、優希の真剣な眼差しを見て言葉を噤む。経験上、一度やると言ったら聞かないと知っているデスガイドは優希を止める事を諦める。そして、

「なら……、絶対に勝ってくださいね??」

「……うん!」

力強く頷くと、デュエルディスクを構え直し今一度敵へと向かう。


◆◇◆


「なぜ、まだ倒れていない……!」

辺りを覆っていた砂煙が晴れ、毅然とした姿で此方へと闘志を向けてくる優希の姿に男は狼狽する。

『RRーサテライト・キャノン・ファルコン』で攻撃力を0にした『E・HERO Theシャイニング』を攻撃した時、残りのライフは2800。そして、サテライト・キャノン・ファルコンの攻撃力は3000。
攻撃は確実に決まったという事は相手が先ほどよりもはるかに疲弊している事から伺える。だが、残りのライフは1
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