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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第63話 襲撃の魔人サテラU
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 バレス、レイラの2人が立ちふさがるが。

「バカみたい。まだやる気なの……? サテラの足元にも及ばないってこと、理解できないのか? こいつら」
「敵うかどうかの問題じゃない!」
「その通りじゃ! 粉骨砕身。この命尽きるまで!」

 バレスとレイラは互いに構えた。

「リーザスに身を捧げた戦士として、例え敵わなくても」
「敵に背は向けぬ!!」

「あっそ。もういい。急ぐから」

 並みの敵であれば、或いは気圧されたかもしれない程の気迫だ。人間界の中でも屈指の実力者達の裂帛の気迫。……だが、相手は並ではない。……それどころではない相手だ。

 勝敗が喫するのはまさに一瞬だった。

「さて、ランスのバカは何処だ?」

 悠々と、2Fフロアを歩いていくのは、サテラ。

 2人は地に伏し、動かなくなっていた。持っていた剣、斧も粉砕されて。

「む、無念……」
「り……っく……」








 そして、更に奥。
 バレス達が負ける数分前の事。

「かなみ、良いか? アイツが来たら、挟み討ちで一気にケリをつけるんだ。それで、志津香はメルフェイスと一緒に、後方から構えていてくれ。あんまり思いたくないが、オレ達が突破されたら、後は頼む」

 ミリ、かなみ、志津香、メルフェイスの4人が策を練っていた。アスカも、と思ったが彼女の能力は高いが、今は眠っている。そして、相手と彼女の歳を考えたら、参加させるべきじゃないだろう。そして、戦力としては申し分がない。十分すぎる程力を備えているメナドは まだ万全じゃない為、医療施設で眠ってもらっている。
 トマトやラン、ミルと言ったカスタムの精鋭達も、連日の無理が祟っているだろう事と、就寝場所が司令本部から 離れた位置にあった為、気付かなかった様だ。


 使える策は少ないが、今できる最大限の攻撃方法はこれしかない。


 屋内の戦闘だから、1番の火力を誇るチューリップ3号も使う事が出来ない。下手に使えば倒壊し、こちらが全滅する可能性だってあるのだ。方や志津香やメルフェイスの魔法は、範囲も絞ることができ、無駄な破壊もしない。間違いなく最大最強の火力は魔法使い達だ。

「ええ。アイツは1人。……あの時はガーディアンの化物も入れて3人だったわ。……ユーリさんが、ユーリさんたちが 抑えてくれているのよ! なら、絶対にここは通さないっ! 私の全部をかけて……アイツを止めてやるッ」

 かなみは、忍者刀に力を入れた。

 ユーリの言葉を忘れずに、日々の鍛錬を欠かさなかった。忠臣となれる様に、……彼と釣り合う実力者になるために。メナドと共に頑張り続けたんだ。

「……任せて。あんた達も絶対に死なせない。私の魔法の準備が出来たら叫ぶから、絶対に飛び
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