第3章 リーザス陥落
第63話 襲撃の魔人サテラU
[8/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
バレス、レイラの2人が立ちふさがるが。
「バカみたい。まだやる気なの……? サテラの足元にも及ばないってこと、理解できないのか? こいつら」
「敵うかどうかの問題じゃない!」
「その通りじゃ! 粉骨砕身。この命尽きるまで!」
バレスとレイラは互いに構えた。
「リーザスに身を捧げた戦士として、例え敵わなくても」
「敵に背は向けぬ!!」
「あっそ。もういい。急ぐから」
並みの敵であれば、或いは気圧されたかもしれない程の気迫だ。人間界の中でも屈指の実力者達の裂帛の気迫。……だが、相手は並ではない。……それどころではない相手だ。
勝敗が喫するのはまさに一瞬だった。
「さて、ランスのバカは何処だ?」
悠々と、2Fフロアを歩いていくのは、サテラ。
2人は地に伏し、動かなくなっていた。持っていた剣、斧も粉砕されて。
「む、無念……」
「り……っく……」
そして、更に奥。
バレス達が負ける数分前の事。
「かなみ、良いか? アイツが来たら、挟み討ちで一気にケリをつけるんだ。それで、志津香はメルフェイスと一緒に、後方から構えていてくれ。あんまり思いたくないが、オレ達が突破されたら、後は頼む」
ミリ、かなみ、志津香、メルフェイスの4人が策を練っていた。アスカも、と思ったが彼女の能力は高いが、今は眠っている。そして、相手と彼女の歳を考えたら、参加させるべきじゃないだろう。そして、戦力としては申し分がない。十分すぎる程力を備えているメナドは まだ万全じゃない為、医療施設で眠ってもらっている。
トマトやラン、ミルと言ったカスタムの精鋭達も、連日の無理が祟っているだろう事と、就寝場所が司令本部から 離れた位置にあった為、気付かなかった様だ。
使える策は少ないが、今できる最大限の攻撃方法はこれしかない。
屋内の戦闘だから、1番の火力を誇るチューリップ3号も使う事が出来ない。下手に使えば倒壊し、こちらが全滅する可能性だってあるのだ。方や志津香やメルフェイスの魔法は、範囲も絞ることができ、無駄な破壊もしない。間違いなく最大最強の火力は魔法使い達だ。
「ええ。アイツは1人。……あの時はガーディアンの化物も入れて3人だったわ。……ユーリさんが、ユーリさんたちが 抑えてくれているのよ! なら、絶対にここは通さないっ! 私の全部をかけて……アイツを止めてやるッ」
かなみは、忍者刀に力を入れた。
ユーリの言葉を忘れずに、日々の鍛錬を欠かさなかった。忠臣となれる様に、……彼と釣り合う実力者になるために。メナドと共に頑張り続けたんだ。
「……任せて。あんた達も絶対に死なせない。私の魔法の準備が出来たら叫ぶから、絶対に飛び
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ