第3章 リーザス陥落
第63話 襲撃の魔人サテラU
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色々と諜報活動をしたり、町の様子を見たりとしていた。だけど、夜は彼女達の傍に居てくれという事を聞いていたから。……自分にできる事にも限界があるから、と言って笑いながら。
就寝やお風呂も一緒にしている。本当に仲が良い友達……、姉妹の様に。
それは、ほかのカスタムの皆とも同じだ。良い関係を築けて、本当に嬉しいと思っているし、感謝もしている。
『かなみお姉ちゃんっ!』
『かなみさん……!』
ヒトミや優希はメンバーの中でも特に歳も若い方で、守ってあげたいと言う気持ちにはなるんだ。……守りたいと言う気持ちが強く持てるんだ。
でも、正直そんな何かあった時、なんて来て欲しくなかった。戦争中であり、リーザスを奪還する為とは言え、危ない状況だとは言え、そんな事なんてあって欲しくなかった。ユーリ程の実力者が、危険を知らせる程のことが起きるなんて。
だけど……それは来てしまった。
「っっ!!」
かなみは、はっきりと見た。町の入口付近。夜の闇の空に 何かが光って弾けたそれを。それが、ユーリが言っていた合図なのだという事は直ぐに判った。
「お、起きてっ! ヒトミちゃんっ 優希ちゃんっ!」
だから、かなみは急いで皆を起こした。彼女達を起こしたら、ほかの皆を。
ユーリとの約束を守るために。……皆を安全な所へと誘導する為に。そして、ユーリの力になる為に。
〜レッドの町・入口〜
ガーディアンのその実力は、紛れもなくこれまで戦ってきた人間のそれを遥かに上回っている。その固い身体は如何なる刃も通さず鈍器でも崩せず。その固い拳は、人間のヤワな身体であれば瞬く間に貫き、叩き潰してしまうだろう。
「……成る程。まさに化物と呼ぶにふさわしい者達だな」
清十郎は、二刀を振るい、ガーディアンの所々に傷を作った。だが、それは人間で言うかすり傷程度にすらなっていないと言うのはよく判る。人間であれば、血が出て影響が有るやも知れぬが、相手は例え傷を作ったとしても、その場が欠けるだけだ。
まるで効果がない。
それでも笑みを崩さない清十郎は流石の一言に尽きるだろう。
「ウラァァ!!!」
清十郎の背後から襲いかかるガーディアン、イシスの拳撃をリックの剣閃で防ぐ。防御にも攻撃にもなる剣術は見事なもの。だが、それでも相手の拳に手傷を負わせた程度だった。
「……おかしい」
遭遇し、戦闘開始してから、数合、攻防が続いたが、この者達の実力がこんなものじゃない事はユーリはよく知っている。一度、途中までとは言え、直接ぶつかった相手なのだから。あの時のガーディアンの攻撃。無表情で繰り出す一撃一撃は、まさに無慈悲の攻撃。土塊だ
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