第3章 リーザス陥落
第62話 レッドの町に迫る驚異
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以上の性剛であり、いろんな意味でのテクを持ち合わせているからだろう。
そして、数分後。
マリアとシィルは足早にこの場所へと戻ってきた。いや、マリア達だけじゃない。その後ろには彼女も還ってきていた。彼女も漸く呪縛から解放されたのだ。
「皆さん! 大成功ですっ! ユニコーンの蜜が効いてレイラさんが治りました」
「レイラさんは無事よ!」
「……どうも、ご迷惑をおかけしました。皆さん」
ゆっくりと頭を下げるレイラ。その物腰には気品もある。あの時の彼女とは思えない程だ。
「レイラさんっ!」
かなみは、レイラの姿を見て、即座に駆けつけた。そして、その目には薄らと涙を浮かべている。
「良かった……、本当に良かったです……っ」
「……かなみ。本当にごめんね。心配かけて」
かなみの事を優しく包み込むレイラ。
自分がどうなっていたのか、と言う記憶は殆どない。あるのは、敵の手先となってしまったという事。……軍人として、あるまじき行為をしてしまっていたという事だけだ。
「……自分を責めるなよ。敵の力は、魔人の力は人知を超えているんだ。無理もない事だ」
表情から、何を考えているのか読まれたのだろうか。
思わずレイラはその言葉に反応して、ユーリの顔を見た。
「あっ、レイラさん。この方がユーリさんです。……リーザスの大恩あるお人ですっ」
かなみは涙を拭いながらそう説明をする。
「成る程、貴方が……。本当にありがとう、貴方の言うとおりよね。悔いる事なんかいつだって出来る、……それにそんな事をしてたら、前に進めない。前に進むためにも。リーザスを救うためにも、……これからは私も力になるわ」
「……良い返事だ。これから、よろしく頼む」
レイラは手を差し出し、そしてユーリもその手を受け取った。
ランスは面白くなさそうに見ているが、今日辺りにレイラがお礼にくるだろう! と言う事と、ユーリとそんな展開にはならないだろう、なったら全力でコロス!!と考えているから、一先ず落ち着いている様だった。
その後。
レイラが復活した事は、瞬く間に広がった。そして、心配事も解消し、万を持して、ジオの町への攻撃、その作戦会議を開始した。
リーザス側の人数は大分増えている。代表的な者達で言えば。
白の軍 《エクス》《ハウレーン》
赤の軍 《リック》《メナド》
黒の軍 《バレス》
金の軍 《レイラ》
紫の軍 《メルフェイス》《アスカ》
其々の色、その将達が集ったのだ。後、この場に揃っていないのは青の軍だけであり、それも時間の
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