第3章 リーザス陥落
第62話 レッドの町に迫る驚異
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「……これの何処がたらしじゃないんだ? ああ、天然って事だな」
「うぅ……ユーリさぁん……」
「うぉっ! かなみ、いたのか……」
気配を消していた?と一瞬思ったが、よく考えたら、ユーリのやり取りをニヤニヤ笑いながら、集中して聞いてたから散漫になってしまっていた様だ。
「………」
そして、勿論彼女もいた。足に炎を宿している。ユーリの脚に狙いをつけている様だ。自動追尾もばっちりであり、それは チューリップ1号も真っ青な砲撃。
「まっ、これは所謂、良い男の特権ってヤツだな。頑張んな、ユーリ」
ミリは、この先に何が起こるのかを寸分違わず予知出来た様で、苦笑いをしていた。
そして、数分後。
ミリのその予知は100%的中するのだった。直撃を受けたユーリから、悲痛な叫びが僅かに出てくるが……、所謂ギャグっぽい感じだったから、大丈夫だった。
そして、セルは新たな仲間となった。
それは、まさに正統派シスターの加入の瞬間だった。何処かの不良さんとは一味違うシスターだ。
『へっくしょんっ!……んん? だーれが私の噂してるのかしらん? 人気者は辛いわね〜♪』
……誰のくしゃみ、セリフなのかは説明を省くとする。
〜レッドの町・軍司令部〜
そしてその後 一行は、司令部へと戻ってきた。セルも勿論一緒に来ている。レイラの看病は 彼女はずっと合間を見て行い続けてきたから。今も同じだ。
ランスの事、ランスの更生に関しては 何処まで出来るのか、正直見物だと思えるが、今はレイラの事だ。
「皆さん、よくぞご無事で……」
出迎えてくれたのはバレス1人だった。
まだまだ、ジオの町奪還の為に、其々が行動をしているのだろう。レイラの事も心配だろうが、それでも国の為に、忠を尽くすのが彼等軍人なのだから。
「おっさん。マリアはどうした? 約束のものをとってきたぞ」
ランスは、ずかずかと入ってきて、バレスにそう聞く。
はっきり言って、『男はいらんから女だせ!』 と、ランスは言っている様なものだけど、バレスは別段気にした様子もない。ランスの性質などこの解放軍全体に広まっているから、今更、荒波を立てたりする様な者もいない。
「奥におられます。それでは、さっそく呼んできましょう」
バレスは司令本部の奥にいるマリアを呼びに行った。
そして、数秒後、マリアが顔を出す。マリアは 皆の顔を一通り見た後、笑顔をみせた。
「お疲れ様、皆。その様子だとユニコーンの蜜は手に入ったようね?」
マリアの言葉に皆が其々応えた。笑顔で答える者、手を上げる者、頷く者……と様々だ。
勿論ランスは豪語。
「がはは
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