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逆襲のアムロ
3話 死の商人 9.20 11:40 ルナツー
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実に立派だ。その才能をぜひ連邦のために活かしてほしい」

「無論です。少佐」

アムロはワッケインに敬礼した。その立ち振る舞いも15とは思えないほどでワッケイン、コーウェンも感嘆した。そしてコーウェンが語り始めた。


「レイ大尉、ブライト少尉、アムロ伍長。私はジャブローよりゴップ将軍の代理人としてこのV作戦を宇宙より指揮すべく命令を受けている。今回の任務においてあの赤い彗星を撃退したことに本部からは実験の成功を喜ばしいことととらえている。故にこの3名とホワイトベースの志願クルーすべて昇進となった。」

テムとブライトは昇進と聞き、笑顔を浮かべた。アムロの顔を至って変わらずだった。
コーウェンは話を続けた。

「パオロには回復するまで予備役に入ってもらう。もちろん大佐待遇でだ。レイ大尉は少佐、ブライト少尉は中尉、アムロ君は曹長となる。そして、ブライト中尉には引き続きホワイトベースの正艦長として任ずる。ガンダムも引き続きアムロ曹長に搭乗してもらう。戦闘詳報を見たが君ほどMSに精通しているものがいないとジャブローは判断した」

コーウェンはワッケインに命じて、ビジネススーツに身を纏った民間人を連れてきた。
その人物についてコーウェンは紹介した。

「突然だが紹介しよう。彼はウォン・リー。軍事産業のアナハイム・エレクトロニクスの専務取締役だ」

「ウォン・リーだ。テム・レイ少佐のご活躍は弊社でも聞いておりますぞ」

ウォンはテムに握手を求め、それに応じた。


「専務こそ、巨大な企業の重役としてよくTVで拝見します。まさかヘッドハンティングに来たわけではないですよね」

テムは自信過剰にもウォンへアピールしたがウォンは笑った。

「ハハハ。本音申しますと優れた研究者は多いに越したことはありません。ですが、この戦時の最中、ご安心を。終わったらぜひスカウトに参ります」

他愛のない会話をコーウェンは打ち切った。


「そこまでだ両者とも。本題に入ろう。ホワイトベースはにフォン・ブラウンへ行ってもらいたい」

テムとブライトは驚いた。片や目を輝かせ、片や丸くなっていた。なぜなら、アナハイムは巨大軍事産業で現代技術の結晶と評するに至る企業、そして月の宙域はジオンの勢力圏の方が広いからに他ならなかった。そしてそのルートまでもジオンの哨戒内ある。

「レイ少佐はアナハイムへ連邦のこの軍事機密を提供する。見返りに連邦はアナハイムの支援とMSの量産体制をフォン・ブラウンを拠点に、つまり宇宙でもとる。宇宙と地球で同時に量産体制が整えば一気にこの劣勢を打開できるとジャブローの回答だ。もちろん陽動でこちらのワッケイン司令がルナツーの艦隊にて陽動をかける。その間にホワイトベースはフォン・ブラウンへ入港してもらう。も
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