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リリなのinボクらの太陽サーガ
激戦
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、僕達はこのままの勢いで左翼も落とす! モビーディックの方は既に取り掛かっているそうだから、むしろ出遅れてるな」

「こっちが遅いんじゃなくて、あっちが早すぎるだけだと思うけど……ま、いっか。上手く行けば飛行能力も奪えそうだし、頑張って行こう!!」

次の目標を定めた事で、アースラがファーヴニルの左翼が見える位置に移動してくれた。今回も暗黒物質の塊になっているウィークポイントが存在している。今度はそこを狙う。

「カートリッジロード! アクセルシューター12発!!」

「狙いを定めて……クルセイダー、チャージショット!!」

「今は魔力の効率を優先させてもらう。S2U、ブレイズキャノン!!」

私達は並の魔導師より少なからず魔力量が多いとはいえ、大量に使い過ぎたら流石に底をつく。そのため残り魔力を考えて砲撃魔法じゃなくて射撃魔法を主に使わせてもらう。腕と違って翼は骨まで露出しているので、防御力が格段に低い。故に射撃魔法でも威力は十分事足りる。

「なんか……妙やな」

「確かに……」

「はやてちゃん、妙って? クロノ君も、一体どういうこと?」

「わからんか、なのはちゃん? さっきから私らの迎撃が、妙に上手くいきすぎとる。ファーヴニルの腕を落とした時点で……いや、戦略がはまった所でラタトスクが何かしてくる可能性は十分あった。なのにあのイモータルは未だに何もしてこない、それどころか姿すら見せとらん。いくら何でも変だと思うやろ?」

「ラジエルとの戦闘でラタトスクもそれなりのダメージを負っているとしても、ファーヴニルが追い込まれているのに何の策も弄さずにいるのは明らかにおかしい。何というか……僕達の知らない内に見えないクモの糸に捕えられているような、そんな違和感があるんだ」

「そう言われてみれば、確かに変だね……。でも出て来ないなら、むしろ出て来る前にファーヴニルを倒してしまえば良いんじゃない?」

「うむ、我らも高町と同意見だ。それにどんな策を講じて来ようと、立ちはだかる敵は全て断ち切るのみ!」

「だな。どうせ出て来たら、あたしがすぐにぶっ潰してやる。後の事なんか心配しなくても平気だぜ!」

「何があろうと俺は守るだけだ。その分、皆には攻めに集中してほしい」

「う〜ん……皆は単純に考えてるけど、私ははやてちゃん達の意見は尤もだと思う。一応参謀の真似事なら私も出来るし、少し考えておくわ」

とりあえず考える事ははやてちゃんとクロノ君、シャマルさんに任せる流れになる。私には推理とか先読みとか、そういうのはあまり得意じゃないから彼女達がやってくれるのは非常に助かる。だから……私は私に出来る事をするだけだ。

戦陣を切る私達の魔法や騎士達の戦技の一つ一つが発動する度に、ファーヴニルの翼の根
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