激戦
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りにした。
「ギリギリ間におうたなぁ……。こういう敵は弱点だろうと無防備って事はありえへん、必ず何らかの反撃方法を持っとるのがお約束や」
「なるほど、とにかくおかげで助かった」
「じゃあさっきの砲撃の兆候が見えたら、すぐにアースラを離した方が良いね」
ひとまずはやてちゃんのおかげで、近付いて攻め続けている最中に最も警戒すべき反撃を知る事が出来た。離れている今ならあの砲撃が発射される心配は無さそうだから、アレは近くに居る時のタイムリミットと考えていれば良いだろう。
改めて態勢を整えた私達は再び動きを封じる時間を稼ぐべく、砲撃魔法や氷結魔法を放ち続ける。ちなみに反対側の事をちょっとだけ記載すると……、
「来たかッ! どぉぉおりゃああああああ!!!」
「あらやだ……ゼスト隊長ったら、ファーヴニルの右腕の薙ぎ払いを力づくで弾き返したわ。ねぇクイント、あなた真似できる?」
「ムリムリムリ!!? いくらパワフルな事で定評がある私でも限界ぐらいあるって!? ていうかあんな巨大質量を弾き返すなんてゼスト隊長以外に出来る訳ないよ!! むしろゼスト隊長がおかしい!!」
「コクコク………」(同意する様に頷くガリュー)
「今まで噂でしか聞いた事が無かったけど、地上には槍を使う超人騎士がいるって話、本当だったんだねぇ……アリア」
「だけどこうして肩を並べて戦う仲間なら、これほど心強い味方はいないわ。本局と地上、改めて考えると知らなかった事が互いに多いわね」
「おまえ達、気を抜いてると舌を噛むぞ。さて、今から斬り込むッ! ぬぅんッ!!」
……こんな感じであった。
両側からの挟撃、及び各方面からの射撃魔法によって、ファーヴニルに着々とダメージが蓄積されていく。無論、防御はしているが体当たりや薙ぎ払いなどの反撃によって、私達やアースラなども疲弊や破損をしている。しかし連携が出来ているおかげで損傷度合はファーヴニルよりはるかにマシだ。そしてウィークポイントから発せられる暗黒物質の気配が弱まったのを見計らって、私は最大威力の魔法を撃つためのチャージを開始する。
「エンチャント・ダーク充填! 全力全開! スターライト・ブレイカァァアアアアア!!」
レイジングハートの先端からSLB・Dを発射、ファーヴニルの左腕を文字通り抉って……貫く!! これまでの損傷と今の砲撃によって、許容量を超えたファーヴニルの左腕は耐え切れず引き千切られ、血を吹き出しながら眼下の海に落下していった。更に反対側でも同様に高威力の斬撃によってファーヴニルの右腕が削ぎ落とされ、海面に血しぶきを上げて落ちていった。
「おぉっ!? ファーヴニルから両腕を奪ったで! よくやったなのはちゃん! これで奴の脅威も半減や!!」
「よし
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