激戦
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合が悪くなれば別の口当たりの良い『真実』を探して使い、他の何かのせいにして『癒し』を求める。それが世界を終わらせるとも気付かずに……」
「………ッ」
「さて……もう間も無く破壊光線のチャージが完了します。戦力の大半が氷の中に封じられた以上、あなた達如きでは最早何も出来ません。さっさと尻尾を巻いて逃げ出した方がよろしいのでは?」
「くっ……!!」
確かに生き残ったとはいえ、もう私達は戦える程の魔力が残っておらず、身体の方も満身創痍だった。自分も怪我をしているのにシャマルさんは私とはやてちゃんを先に治療しているが……あくまで雀の涙程度だった。そしてこのままでは破壊光線によって、多くの無辜の命が蒸発してしまう。そんな悲劇……絶対に起こさせる訳にはいかない!
こうなったら、最後の手段!!
「な、なのはちゃん!? 何をする気や!?」
突然回復魔法の範囲下から出て、ファーヴニルの正面でレイジングハートを構えながら周囲の魔力を集め始めた私の姿を見て、はやてちゃんやシャマルさんが驚く。目の前ではいつ発射してもおかしくない程、ファーヴニルのエネルギー弾は膨らみ上がっている。二人が早く逃げるように言ってくるけど、絶対に逃げる訳にはいかなかった。多分、これは私にしか出来ない事だから。
「ごめんねレイジングハート、私の無茶に付き合ってもらっちゃって」
『No problem』
「ありがとう、やっぱりレイジングハートは最高のパートナーだよ。さて……後は私の身体が持つかどうか、ここが正念場だね!!」
レイジングハートの先端をファーヴニルの方へ向けて、カートリッジロード! ロード、ロード、ロードロードロードロード!!!!!
「無茶やなのはちゃん!! そんなにカートリッジを使うたら身体が!!」
「ええ、いくら何でも使い過ぎよ!! そんな事をすればリンカーコアが過負荷で壊れてしまうわ!!」
はやてちゃんとシャマルさんが私の身体を心配して声を荒げるが、もう引き返している場合じゃない。感覚でわかる……既に逃げる時間は無いって。それにここで私が逃げたら、罪の無い人達が破壊光線で消し飛んでしまう。そんな事はさせない、絶対に私が防いでみせる!!
「駄目や! 早く戻って来て、なのはちゃん!!」
「さっきの破壊光線の威力を知ってるでしょう!? 一人でどうにかなる相手じゃないわ!!」
ごめん……二人とも。高町なのは、無茶を通します。
持ってきたマガジンの分も全部ロード、計24発分のカートリッジの魔力と、私自身のリンカーコアから引き出せる全ての魔力、そして周囲に拡散している大海のごとく濃密な魔力、それらをレイジングハートの先端にチャージさせる。皆の無念、私が全部預かる!!
あまりの魔力集束量に照準が震
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