Another100 束の間の休息
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デジモンカイザーの補給路を潰した大輔達は2度とデジモンカイザーに利用されないように聖なる結界をしかけた。
この結界はデジモンカイザーのような邪悪な存在は近寄ることさえ出来なくようにする。
大輔「ただいま」
フェイト「お帰りなさい。どうだった?」
大輔「正直思っていたよりキツいな。いつデジモンカイザーがウィルスを使うか分からないからヒヤヒヤしてたよ」
ダークタワーを破壊しない限り、自分達の行動はほぼ筒抜けだ。
破壊しないといつ不要と判断され、ウィルスで殺されてしまうか分からないために体力よりも精神的な意味で疲れが溜まる。
フェイト「本当にお疲れ様」
大輔のために紅茶とクッキーを出す。
大輔「サンキュー」
大輔は紅茶を一口飲み、クッキーをかじる。
フェイト「どう?今日は何時もよりクッキーを甘くしたんだけど」
大輔「ん?美味いよ。フェイトの淹れた紅茶と手作りクッキーは最高だ」
フェイト「ありがとう大輔」
大輔の言葉に満面の笑みを返すフェイト。
アインスとアリサとアリシアは複雑そうに見遣るが、今は何も言わない。
賢「ふう…」
はやて「お疲れ様、賢兄」
はやては賢にコーヒーを淹れてやり、差し出す。
賢「ありがとう。君の気遣いには感謝の言葉もないよ」
はやて「ええよ、私が好きでしていることなんやから」
こっちもこっちで和やかな雰囲気。
ヤマト「おーおー、いいねえ恋人持ちは。独り身は寂しいぜ…」
ニヤニヤと笑いながら言うヤマト。
そこに空が濡らしたハンカチをヤマトの左頬に添えた。
ヤマト「痛っ…」
空「あ、ごめんねヤマト君。怪我してたから…」
タケル「あ、本当だ。敵の攻撃が掠ったの?」
確かに今まで気付かなかったが、ヤマトの左頬には掠り傷があった。
ヤマト「いいよこれくらい」
空「駄目よ。ヤマト君はバンドやってるんだから。それに菌が入ったらどうするの」
ヤマト「……分かったよ」
渋々、空の手当てを受けるヤマト。
しかし不思議なことで、ヤマトと空の間に流れる空気はどこか柔らかく、暖かい。
太一「…………」
それを複雑そうに見つめる太一だったが、ヒカリはソッと、太一の肩に手を置いた。
ヒカリ「お兄ちゃん、ご愁傷様」
大輔「諦めた方が身のためですよ」
タケル「ご愁傷様太一さん」
全員【ご愁傷様】
太一「うるせえええええええ!!俺を哀れむような目で見るなああああああ!!!!」
全員から注がれる慈愛の視線に太一は耐えきれずに叫んでしまうのであった。
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