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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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ジョグだっつってんのにあいつ等……
「っはは、どー見ても“スロー”じゃないっすねぇ」
「……はぁ」
苦笑するライノの横で、クラナが呆れたようにため息をついた。
走りこんできた四人はたいして息も上がっていないようだったが、クラナたちの顔を見るとやや驚いたような顔をした。
「あれ?お兄ちゃん!」
「ライノ先輩、クラナ先輩!」
「「「おはようございます!」」」
「…………」
「おっす、おはようさーん」
頭を下げたチビーズに、クラナが小さく頷き、ライノが軽く片手をあげて答える。一人なぜクラナが居るのかと混乱した様子のヴィヴィオに、ノーヴェが紙を掲げていった。
「お前らどうだ、強くなったか?」
「はい!」
「バリバリです!」
「頑張ってます!」
「そーかい」
初等科三人組の威勢の良い受け答えにニッと笑って、ライノはさらにアインハルトを見る。
「お前さんはどうだ?」
「……この一月で、沢山、よい経験を積ませていただきました」
「そりゃあ結構、経験は武器になるからな、お前みたいのは尚更だ」
「はい」
コクリとうなづいた彼女に笑いかけて肩をすくめ、ライノはノーヴェを見た。
「さて、それじゃお前ら、なんだかんだ、特訓を始めて一カ月が経った。今日、DSAAからお前ら全員の組み分け通達があった。いよいよ、選考会と地区予選が始まるわけだ」
ピッと紙を指先で掲げながら、ノーヴェは言った。
「けど、これを読み上げる前に、特にチビどもには確認しとく。大会は個人戦だから、当然同じチーム同士の試合もありうる、改めて確認するが、それは大丈夫だな?」
「「「「はい!」」」」
確認するには当然のことだが、あくまでも彼女らがするのはスポーツとしての格闘技、勝ち負けはあるが喧嘩ではない。負ければそれは少なくともその瞬間、「勝った側が負けた側よりも強かった」というだけの話。つまり……
「「「勝っても負けても、恨みっこなし!!」」」
「よしっ」
満足げにうなづいて、ノーヴェは一応という風にクラナたちを見る。
「お前らには……ま、言うまでもないか」
「ま、絶対当たる相手を一々恨んでたらキリがないですしねぇ」
「絶対……?」
必ず当たるとはどういうことだろう?と、ヴィヴィオが首をかしげる。たいしてライノは悪戯っぽく笑うと、片目を閉じてニッと笑った。
「運がよけりゃ予選で、悪くても“都市本線を”決勝まで勝ち抜いてりゃそのうち嫌でも当たる」
「「「おぉ〜!!(カッコいい!!)」」」
そう言った途端に、ちびっ子達の目が尊敬と憧れにキラキラと輝いた。が……
[止めてくださいマスター、負けた時に恥ずかしくなりますよ]
「ちょっ!?なぁ、そこは乗ろうぜ!!」
「「「「(あぁ、残念だなぁ)」」」」
こうな
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