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魔法少女リリカルなのは ViVid ―The White wing―
第三章
二十五話 集う者たち
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り、勘の取り戻しやスパーリング、細かい調整に当てた彼らのもとに今日、いよいよ選考会、予選トーナメントの出場ブロック振り分けが公表、郵送され、今日はそれが来ることを知っていたために、クラナたちはナカジマ家へ。そこでノーヴェたちに差し入れついでにそれを届けようとしていたディエチに鉢合わせになり、ライノのやや強引な提案でここまで来ていた。

三人が向かった先には、チビーズのコーチ役兼セコンドである、ノーヴェと、その補佐ことオットー、ディードの双子コンビが立っていた。

「ノーヴェ、みんな〜」
「あれ、ディエチ?と、なんだお前ら二人そろって」
「「おはようございます、ディエチ姉さま、ライノさん、クラナさん」」
首を傾げたノーヴェの隣で、双子が恭しく礼をする。が……

「「うん、おはよう。これ届いてたから、差し入れがてらにお届け」」
「はざっす!」
「……内容の、確認に」
軽く三人に答えるディエチとライノとは対照的に、クラナは一切双子を視界にいれることなく、ノーヴェに告げた。
やや暗い空気が流れる中、あえて空気を壊そうとするようにノーヴェが発言し髪を受け取る。

「なんだよ、わざわざ届けなくてもよかったのに」
「まぁまぁ、ヴィヴィオ達も早くみたいだろうから」
それに乗っかるように、ディエチがニコニコと笑って答える。双子はやや気まずそうに黙りこんだが、そこでライノがややからかうように笑った。

「ま、そういうわけで、それにぃ、そこのすました双子も何だかんだ自分の生徒のことだぜ?実は気になってんだろぉ?」
「いえその、私たちは……」
「まぁ、気になっていないといったら嘘になりますが……」
ニヤニヤと笑って言ったライノに二人がやや苦笑して照れるように答え、ノーヴェが肩をすくめた。

「はいはい、そんじゃまぁ、御開帳だ……」
言いながら紙を開いたノーヴェの手元を、ナンバーズとクラナ、ライノがのぞき込む。
一枚目は、ヴィヴィオ達チビーズの、二枚目が、クラナとライノのトーナメント表だった。

「…………」
「へぇ……」
のぞき込んだクラナとライノがそれぞれ目つきを鋭くしたときである。

「いっちばーん!!」
「まけないー!!」
「?」
突然六人の元へ、ヴィヴィオ達が全速力で走りこんできた。どうやらヴィヴィオとリオが競争になっているようで、一位争いをしている。

最終コーナー回ってリオウェズリー早い、ヴィヴィオタカマチ外から差し込んでくる、差し込んでくる、リオウェズリー逃げる、ヴィヴィオタカマチ追いついた、リオウェズリーか、ヴィヴィオタカマチか、どっちだーッ!!!
……と、まぁデットヒートを繰り広げながら戻ってきた四人を見ながら、ディエチが苦笑した。

「元気だねぇ……」
「ったく……疲労抜きのスロー
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