暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURX其は天翔けて死報告げる凶風の化身なる者〜Chevaliel〜
[10/20]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
すんだろうね、って思う。現代の次元世界じゃベルカの王様たちは英雄視されてる人たちが多い。マイスターだってそう。オーディンだって名乗れば、きっと人気者になれるはずなのにね。

『そんな嘘は必要ねぇよ、神器王! アイリには全て伝えてある! お前とオーディンが同一人物だと!』

「っ! 余計な事を言いやがって・・・」

――疾光砲弾(シュネル・アングリフ)連弾(シュテルメン)――

「大切な家族だ、仲間だと言いながら自分の事を騙り、騙し、嘯き! アイリ! お前、あんな奴が本当に好きだというのか!? ああ!?」

――剱乱舞刀(ケンランブトウ)――

ボソッと何か呟いたマイスターが撃った砲撃と、アイリにそう問い質すシュヴァリエルが腕を振るって放った風の刃が真っ向からぶつかって爆発を起こすと同時、2人が突撃し合う。拳銃を腰のホルスターにしまったマイスターが振るう剣と、繰り出されるシュヴァリエルの竜巻纏う拳の応酬が始まる。2人は高速で攻撃を繰り出し続けて、そして躱し続ける。でも、「ぐぁっ・・・!」マイスターにだけ攻撃が当たり始めた。

『お願い、シュヴァリエル! アイリを解放して!』

防御魔力で全身を覆ってるおかげかマイスターは殴られても血を流すだけで済んでる。だけど、ちょっとでも防御力がシュヴァリエルの攻撃力を下回ったら、殴られた場所は問答無用で消し飛んじゃう。

「出来っかよ! お前を手放すっつうことは俺に、死ね、って言ってるもんだぜ!」

蒼翼22枚を背中に戻したマイスターは、攻防中に何度かシュヴァリエルから距離を開けては宝石を胸に取り込んで、治癒魔術エイルを何度も発動し続ける。そんな中でマイスターの斬撃もようやく当たり始めて、シュヴァリエルもまた装甲を貫かれて傷を負い始めた。

「汚ねぇな、さっきから回復ばっかしやがって! どこの勇者だ、テメェ! 今なら理解できる! 勇者パーティにフルボッコされるボスの心情が! どれだけ攻撃を加えても殺しても、アイテム1つ魔法1つで蘇生したり回復したり、くっそ面倒くせぇ!」

「驚いたな! お前からテレビゲームの話題が出るとはな! が、1つ言わせてもらえばお前もそれなりの修復速度じゃないか! アイリとの融合のおかげか!? 実質1対2! お前に文句を言う資格は無い!」

傷ついては瞬時に回復するマイスターと、マイスターほどじゃないけどそれなりの速さで修復するシュヴァリエル。アイリは、マイスターやシュヴァリエルと言った魔導師でも騎士でもない、魔術師っていう超古代の魔力使いまでも強化できるみたい。つまり今のシュヴァリエルも強化されてる。そんな中でマイスターに押され始めたとなれば、アイリが居なくなったらシュヴァリエルは一方的に・・・

『(アイリは、それでも・・・、マイス
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ