暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURX其は天翔けて死報告げる凶風の化身なる者〜Chevaliel〜
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―風翔涛駆――

暴風を纏っての突撃をするシュヴァリエル。マイスターはそんなシュヴァリエルから距離を取ろうと飛行を始めて、「イロウエル!」魔術を発動。巨大な銀色の右腕が目の前から突然出て来た。でもシュヴァリエルの風の前にそのイロウエルも簡単に砕かれちゃった。視界が銀色の瓦礫いっぱいになって、気付いた時には「見失っちまった・・・!」シュヴァリエルはマイスターの姿を見失った。

――圧壊(ルイン・トリガー)――

ギィン、って妙な音が聞こえたかと思えばシュヴァリエルが「こいつは・・・重力!」いきなし急降下。地面がものすごい勢いで迫って来て・・・墜落した。アイリはシュヴァリエルの内に居るからダメージは負わなかったけど、シュヴァリエルはどうなんだろうね。とにかく瓦礫に突っ込んだことで視界が真っ暗だから現状把握が出来ない。

「クソッ!」

視界が開けてすぐに目に入ったのは、目の前に広がる蒼い光。シュヴァリエルは“メナス”を地面に突き立てて、迫り来てる光――砲撃を真っ向から斬り裂いた。

「我が手に携えしは友が誇りし至高の幻想」

どこからかマイスターの声が反響して聞こえて来た。シュヴァリエルは周囲を一度見回した後で頭上を仰ぎ見て、『うそ、だよね・・・』その視界に映り込んだ光景にアイリは目を疑った。数えきれないほどの黄金に光り輝く魔力球が空に一面に広がってたんだから。

「殲滅姫カノンの・・・!」

――殲滅爆撃(ルフト・アングリフ)――

とんでもない数の魔力弾が雨のように降って来た。シュヴァリエルは仕掛けておいた残りの瓦礫砲弾をここで発動して、自分の頭上に並べるように飛ばした。瓦礫による盾だね。シュヴァリエルは急いでこの場から離れるために、“メナス”で地面を大きく穿って大穴を開けた。そしてその穴へと避難した直後、頭上の瓦礫を粉砕した魔力弾が次々と着弾した。

「決めに掛かって来やがったな神器王。だが、このままじゃ終わらせないぜ!」

地下エリアを飛ぶシュヴァリエルが背面飛行になると“メナス”を振り上げた。マイスターを狙うかのように狙いを定めて「おらぁっ!」振り下ろした。剣身から放たれる風と冷気の刃が30近く。それらは地表とここ地下を隔てる岩盤をバラバラにして、空へ向かって飛んで行った。でも・・・

「チッ! また見失っちまった!」

岩盤に開いた大穴から覗く青空にマイスターの姿はなかった。けど、すぐにその行方を知ることになった。地下エリアのずっと奥、暗闇の向こうで黄金の光がフッと燈ったかと思えば・・・

――黄金極光(ポラール・リヒト)――

「奴も地下(こっち)に入って来ていたのか・・・!」

黄金の砲撃が向かって来てた。迫り来る砲撃を避けるためにシュヴァリエルが大穴から出た瞬間、「うお
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