暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
ANSURX其は天翔けて死報告げる凶風の化身なる者〜Chevaliel〜
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入ったことでシュヴァリエルに向かって刺突を打つ。奴は右手の甲で刺突をいなし、左手の五指による引き裂き攻撃を繰り出して来た。すかさず“ホヴズ”を薙ぎ払いに変更。奴は右腕を掲げて防御に入った。
“ホヴズ”の刃は最初に魔力装甲に拒まれ、拮抗したことで火花が散る。が、すぐにバキンと魔力装甲が砕ける音がし、次いで前腕の1/3まで斬り裂いた。あと少しで斬り飛ばせたがそれより早く奴の右の五指が俺を捉え、腹に5つの穴を開けてくれた。

「ごふっ・・・!」

派手に吐血する。竜巻の爪で内臓がグチャグチャにされた感覚を得る。普通なら致死レベルだが、“界律の守護神テスタメント”という存在であるため、今の俺はかなり死に難い。なんて便利で不便な身体なんだろう。

「がふっ、ごぼっ・・・(まぁ、やられ過ぎてはさすがに死ぬが・・・)マグニッ、エイル!」

身体や魔力、魔術効果のすべてを強化するマグニや治癒術式エイルを発動。傷が治りきる前に両脚の踏み蹴りでシュヴァリエルを4mほど蹴り飛ばす。腹から奴の指が抜かれたことで出血が激しくなるが、エイルの効果ですぐに止まる。
続いて右の“オルトリンデ”の銃口から「シュネル・アングリフ!」高速砲を撃ち出し、ぷらんぷらん揺れて今にも千切れ落ちそうな奴の右腕を吹っ飛ばしながら俺は奴との距離を詰め、“ホヴズ”で右腕を肩から斬り飛ばしてやる。

「どぉらぁぁぁぁぁぁ!」

だがシュヴァリエルの奴もタダでは転ばない。すぐに俺へと接近し、削岩機よろしくな竜巻を纏わせた右の踏み蹴りを繰り出してきた。

女神の護盾(コード・リン)!」

俺は防性術式第3位のコード・リンを発動。直撃を免れた。しかし「ぐぅぅ・・・!」その威力は結構なもので、リンごと後方に蹴り飛ばされてしまう。

「おぉぉぉぉらぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

体勢を立て直す前に突進して来たシュヴァリエルは、高速旋回して遠心力を大きく加えた回し蹴りをリンへ打ち込んだ。ヒビが入るものの砕かれることはなかったんだが、俺はまたリンごと蹴り飛ばされ、「うごぉ!?」何らかの建造物に突っ込んでしまった。壁を8枚くらい貫いたところで・・・

――暴槍突牙――

この建造物を破砕しながら飛来するのは放電する竜巻の槍。俺は慌てて天井に砲撃を撃って穴を開け、そこから上階へと逃げる。直後、竜巻の槍は俺が今いた空間を破砕して行った。追撃を警戒した瞬間、悪寒が走った。何を考えるまでもなくさらに上階へ逃げたんだが・・・

「だっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

――螺子討散(ネジうち)――

それがまずかった。左腕全体が竜巻と化したシュヴァリエルが、俺が屋上まで貫通させた穴を通って急降下して来た。急いで今いる階の部屋へ移動し、今度は扉を蹴破って廊下に飛び出した。が、すでにそ
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