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ソードアートオンライン 黒紅の騎士と紫紺の剣姫
第1層ボス攻略会議
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 デスゲームが始まって一か月が経とうとした頃俺とユーリはトールバーナのボス攻略会議に出席するために、噴水広場に集まっていた。周りには、自分たちと同じようにボス攻略に参加するプレイヤーが三々五々していた。
(ひい、ふう、みい・・・っと、46人か。まぁ、よく集まった方かな・・・キリトは少ないと思ってるんだろうけど)
 石畳の階段に腰かけたまま視点を友人の方に動かすと彼の隣に見知らぬプレイヤーがいた。フーデットケープで顔を隠したプレイヤーで腰には細剣を吊っているのが見えたのでおそらくフェンサーだ。
 パン、パンと手を叩く音とともに、よく通る叫び声が広場に流れた。
「はーい!それじゃ、5分遅れだけどそろそろ始めさせてもらいます!みんな、もうちょっと前に・・・・・・そこ、あと3歩こっち来ようか!」
 声の主は、ディアベルという片手剣使いだった。外見は、どうしてこんなやつがMMOなんてやってっるんだっていう疑問符が浮かべずにはいられないイケメンだった。
 拍手喝采が、会場に流れつつこのまま会議が続くだろうと思ったー
「ちょお待ってんか、ナイトはん」
 そんな声が低く流れ、俺の期待は露に消えた。
 歓声がぴたりと止まり、前方の人垣がふたつに割れる。空隙の中央に立っているのは、小柄ながらもがっちりとした体格の男だった。
 その男は一歩踏み出し、ディアベルの美声とは正反対の濁声で唸ったのだ。
「βテスターどもが、情報を独占したせいで死んだプレイヤー2000人に詫びを入れ今までため込んだコルおよびアイテムを軒並み吐き出せんと背中は預けられない」
 これが、その男ーキバオウーがいう意見だった。
 確かに、2000人が死んだのは事実だし大方のβテスターがほかのプレイヤーを見捨てたのも事実だが俺は、その言い草が気に食わず立ち上がり叫んだ。
「−ふざけんな!・・・ベータテスターが1人も死んでないと思ってんのか。あんたが言った2000人の中にもベータテスターは少なからずいたし、俺もベータテスターだが情報はその都度情報も渡してた」
「そ、それはー」
 俺の発言に、キバオウはだいぶ困窮していた。彼自身、この意見は絶対通るだろうという確信があったのだ。ベータテスターは、間接的にも2000人の命を奪った罪があるのだから。
「それに、渡した情報はNPCショップに無料で配布されてただろ?不思議と思わないのか、情報を独占していたならそんなものは、配布されるはずもないし新規参入者がクエスト情報やドロップ品、マップデータなんて集める余裕があるか?情報は、あったんだ。死んだ新規プレイヤーには、詫びは必要だが情報を提供していたんだ。アイテムやコルを軒並み吐き出す必要は、ないよな?どうよキバオウさん」
「ぐっ、せやけど。βテスターが他のプレイヤーを見捨てたん事実は変わらへん、
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