暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第60話 森に住む少女
[3/18]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ミリは2人に色々と聞かれる事になるのだった。

 何を話してた〜等を。

 ユーリはあっけらかんと返して、前に進んでいったのに対し、ミリは意味深に言ってたから、かなみは慌てて、志津香は脚に無駄な力を込める事になったのだった。


 暫く一行は、森の中を探索していく。


 不自然に、野原の中心に木が一本だけ生えているのが怪しく見え、志津香が調べている所で、何故かランスが笑い。小川を見つけ、シィルにランスが水を毒見させたり。

 そして、忘れてはいけないのが、ここは所謂ダンジョンだと言う事。モンスターも多数現れると言う事。

「ワープリンセスか」
「ん〜、女の子モンスターにしとくのには惜しいなぁ……」

 現れるモンスター達。
 正直、ヒトミとの事があるから、女の子モンスターと対峙するのにはやや抵抗がある。それは、かなみや志津香も同様だった。だが、この女の子モンスター達は、彼女とは違う。他に遭遇したハチ女も、殺すつもりで襲いかかってきているのだから。

「火丼の術ッ!!」
「火爆破ッ!!」
「ファイヤーレーザー!!」

 かなみのオリジナル忍術、そして志津香とシィルの魔法が女の子モンスター達に直撃する。多すぎる炎は、誰しもが怖がるもの。炎は十分に、モンスター達を追い払う事が出来ていた。このまま、逃げてくれれば問題ないのだが……。

「がははは! いただきまーーすっ!!」
「やーーーんっ!!??」

 それを逃がさないのが人間側だ。
 戦いで、体力の消耗した女の子モンスター達に抗う術はなく、ランスのされるがままになってしまっている。

「あぅ……、ランス様ぁ」
「ったく、アンタの為に攻撃してる訳じゃないのよ!」

 女の子モンスター達を襲っているランスを見て、不快に思う志津香はそう言うが、ランスは笑いながら。

「がははは! オレ様が楽しんだらちゃんと解放してやる! 紳士だからな? オレ様は」
「ランスのどこが紳士よ紳士!」

 かなみも盛大に突っ込みを入れるがランスには当然ながら通じない。ユーリは、峰打ちをしながら撃退をしていき、とりあえず、ヒトミの事もあるからと一言。

「人間の精は、女の子モンスターにとっては毒も同然だ。無闇やたらにしてやるな。襲う程可愛いなら、殺すのは本意じゃないんだろう?」

 殺す、と言うその言葉に漸くランスは振り向く。

「当然だ! 男とブスとブスなモンスターはどうでも良いし、戦うなら即殺すが、可愛い子に人間もモンスターもない! ……だから、オレ様は」

 逃がしてやる!というのかな?とシィルは目を輝かせている。優しい所もある〜と常日頃、シィルはランスの事をそう言っていたから、更に期待をしていた。だが、他の4人は真逆の事を考えている。どー
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ