第3章 リーザス陥落
第60話 森に住む少女
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さい。判った?」
「ワカッタ!」
志津香が、第一に教えたからだ。ランスについて、簡潔に。
「コラァ! 志津香ッ!!」
当然ランスは怒るが完全にスルーする志津香。粘着地面を使うと、構えたりもした。……事前に察したランスは、渋々飛びかかるのはやめた様だ。流石に学習しかけた、とでも言うのだろうか? 多分、偶然だろう。
「なら、オレが……」
「ミリもダメよっ!!」
色々と悶着があったが、とりあえずこうして、スーを引き取る事になった。
その光景を静かに見ていたのが、フェリスだ。
「……本当に不思議な人間達だ。見ず知らずの人間は、判らなくもないけど、モンスターと仲良くなったみたいだし」
そう、思わずつぶやいてしまっていた。
破天荒で、無茶苦茶な男も混じっているが、それを上手く操作出来る者達もいる。だからこそ、ここまで強いパーティとなっているのだろう、そう思える。
「(わ、私は何考えてるんだ。人間なんかにっ……)」
理解しようとしている自分が確実にここにいた。
だが、フェリスはそんな自分を否定して、心の奥へと封じる。繋がっているのは契約だけ。
フェリスは、そう強く思い直していたのだった。
〜人物紹介〜
□ スー
Lv25/36
迷子の森に、赤ん坊の頃捨てられてしまったと言う過去を持つ少女。
だが、心優しい丸い者の一族であるラプ達に囲まれ、幸せを感じていた。……だが、度重なる集落への襲撃もあり、人間への敵対心が強くあった。
今回の一件を機会に、長老の願いから人間の世界へと戻ることになった。一先ずレッドの町に行く予定である。
□ ラプ
分類的にはモンスターに当たるが、過去のメインプレイヤーである丸い者の仲間。
森で見つけたスーを見捨てる事が出来ず、育て上げた優しい心を持っている。
だが、やはり森を侵す人間は好ましくない印象は拭いきれていない。
そして、長老を筆頭に今回の一件で改めて、人間と言うものを見つめ直していた。
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