第3章 リーザス陥落
第59話 レイラを救え
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……まだ、大変な問題が残ってるのよ。聞いて」
そんな時、マリアが手を叩いて、皆に注目させた。ランスやユーリの視線はマリアに集まる。
「なんだ? 損害の話とかなら、却下だぞ? 女の子の話なら許す!」
ランスは相変わらず、無茶苦茶の事を……、と思ったマリアだが一先ずクリアした、と思った。ため息を1つして、本題に入る。
「はぁ、ま、安心して。女の子の部隊。リーザス金の軍、リア女王の親衛隊でもある部隊80人が新たに仲間となって加わっているわ」
「うむ、彼女達はリア様を御守りする部隊。戦闘力に関しては男に引けを取らぬ事は我らが保証します。我が軍にとって大きな戦力UPとなるでしょう」
マリアの言葉にバレスがそう言い、後の将軍のエクス、リックも頷いた。ハウレーンも何処か誇らしげに頷く。同じ女性であるからこそ、誇りに想っている部隊なのだろう。
「ほうほう、それは良い事を聞いたな! がはは、今はスッキリしているが、また纏めて色々と指導をしてやろうではないか、がははは!」
「……それは、この件が全部 完全に片付いたらにしてくれ。……とそれよりだ。マリア」
ユーリは、女性だけの部隊の話を聴いてある将校の事を思い出した。
「金の軍の将軍、レイラさんは大丈夫なのか? メナドについては、かなみから 大事無いとは訊いたが、彼女の事はまだ聴いていない」
かなみからも聞いている、その親衛隊……、金の軍 将軍であるレイラの事だ。
あの魔人アイゼルに最も近くに晒され、魂魄までに催眠術をくらったと言ってもいいだろうから。
ユーリのその言葉を聞いて、マリアは顔を暗める。が、反対にランスは、いやらしく、だらしなく鼻の下を伸ばしながら。
「そうだったそうだった、レイラさんはかなりの美女だったな? 助けてやったんだ。お礼くらい……うひ、うひひ、じゅるり……」
ついさっき、今はスッキリしている……とか言ってなかったか?と頭を過るユーリ。
「馬鹿なこと言わないで! ランス! ……レイラさんは今、大変なんだから……」
志津香が代わりにそう答えて、マリア同様に顔を暗めた。……かなみは、近況を知らなかったから、志津香の話を聴いて驚く。
「……え? レイラさんが? いったい何が……」
屈強な彼女の事をかなみはよく知っている。だからこそ、……そこまで心配はしてなかった。それに何より助けだしたのだから……。
「……レイラさんは、あの魔人に強力な催眠をかけられてて……今は……」
「うだうだ言うな! はっきりといえ、はっきりと!」
ランスの一括もあり、マリアは表情を落としていたが、ゆっくりとあげる。
「判ったわ……。それに、ユーリさんに診てもらいたいし」
「ん? オレにか?」
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