暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第59話 レイラを救え
[6/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
 ……まだ、大変な問題が残ってるのよ。聞いて」

 そんな時、マリアが手を叩いて、皆に注目させた。ランスやユーリの視線はマリアに集まる。

「なんだ? 損害の話とかなら、却下だぞ? 女の子の話なら許す!」

 ランスは相変わらず、無茶苦茶の事を……、と思ったマリアだが一先ずクリアした、と思った。ため息を1つして、本題に入る。

「はぁ、ま、安心して。女の子の部隊。リーザス金の軍、リア女王の親衛隊でもある部隊80人が新たに仲間となって加わっているわ」
「うむ、彼女達はリア様を御守りする部隊。戦闘力に関しては男に引けを取らぬ事は我らが保証します。我が軍にとって大きな戦力UPとなるでしょう」

 マリアの言葉にバレスがそう言い、後の将軍のエクス、リックも頷いた。ハウレーンも何処か誇らしげに頷く。同じ女性であるからこそ、誇りに想っている部隊なのだろう。

「ほうほう、それは良い事を聞いたな! がはは、今はスッキリしているが、また纏めて色々と指導をしてやろうではないか、がははは!」
「……それは、この件が全部 完全に片付いたらにしてくれ。……とそれよりだ。マリア」

 ユーリは、女性だけの部隊の話を聴いてある将校の事を思い出した。

「金の軍の将軍、レイラさんは大丈夫なのか? メナドについては、かなみから 大事無いとは訊いたが、彼女の事はまだ聴いていない」

 かなみからも聞いている、その親衛隊……、金の軍 将軍であるレイラの事だ。
 あの魔人アイゼルに最も近くに晒され、魂魄までに催眠術をくらったと言ってもいいだろうから。

 ユーリのその言葉を聞いて、マリアは顔を暗める。が、反対にランスは、いやらしく、だらしなく鼻の下を伸ばしながら。

「そうだったそうだった、レイラさんはかなりの美女だったな? 助けてやったんだ。お礼くらい……うひ、うひひ、じゅるり……」

 ついさっき、今はスッキリしている……とか言ってなかったか?と頭を過るユーリ。

「馬鹿なこと言わないで! ランス! ……レイラさんは今、大変なんだから……」

 志津香が代わりにそう答えて、マリア同様に顔を暗めた。……かなみは、近況を知らなかったから、志津香の話を聴いて驚く。

「……え? レイラさんが? いったい何が……」

 屈強な彼女の事をかなみはよく知っている。だからこそ、……そこまで心配はしてなかった。それに何より助けだしたのだから……。

「……レイラさんは、あの魔人に強力な催眠をかけられてて……今は……」
「うだうだ言うな! はっきりといえ、はっきりと!」

 ランスの一括もあり、マリアは表情を落としていたが、ゆっくりとあげる。

「判ったわ……。それに、ユーリさんに診てもらいたいし」
「ん? オレにか?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ